2019/06/05

あっさり「臭い」と言う妻

 

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妻とは8年付き合って結婚しました。

結婚して1年が経っていて、
結婚するまでは同棲をしていませんでした。

同じ部屋で生活するようになったのは結婚してからです。

 

「最近、寝室のニオイが変わった。」

僕は“ニオイ”という言葉に思わずピリッとなりました。

「どういうふうに変わったの?」

冷静を装いながら妻に聞いてみました。

「臭くなくなった。」

・・・臭くなくなった?一体どういう意味だろう?

結果として臭くないことはいいのですが、
臭くなくなったという言葉には「以前は臭かったけどね」
というニュアンスが含まれていることを安易に読み取れます。

そもそもこれまで
お互いのニオイについて話をしたことなどありません

僕はもちろん自分の口習が気になっていますから、
妻には我慢してもらっている、もしくは
気づかれていないだけだと思っています。

妻はけっこうガサツなところがあります。

だから僕が気にしているニオイのことも
あっけらかんと話してしまいそうな、
そんな危なっかしさを感じます。

けどそんなあっけらかんとした妻だから、
オレのニオイのこともそこまで気にしないのかもしれない。

今日はとうとうそんなデリケートな話題をとうとう持ち出してくるのか?
とりあえずその真意を聞いてやろう。

次の言葉を発する1、2秒という一瞬の間、
僕の頭の中では臆病で不安げな自分が
とてつもないスピードで理性と感情とリスク計算をしていました。

「じゃあ・・前は臭かったの?」

すると妻は、

「うん、ムワッとしたニオイがしてた。臭いなって思ってたよ。

やはり、あっさりした口調で言い放ちました。

こいつ・・やっぱオレがニオイを気にしていることに
全く気づいていないのか?それとも知っていて
わざとこんな言い方をしているのか?一体何が言いたいんだ?
それにしてもなんて簡単に臭いなんて言葉を使うんだよ?

ゴチャゴチャと女々しい心は怒りすら覚えていました。

「いや、臭いって・・どんな感じのニオイなの??」

「どんなって・・ムワッて感じ。お酒臭いって感じかな。」

妻はこのように答えました。

たしかに起業家になってからの食生活はかなり乱れていました。

お酒は毎日好きなだけ飲んでいたので
部屋が臭くなるのもうなずけます。

僕 「お酒のニオイだけ?」

妻 「うん、気になったのはそうかな。」

僕 「あのさ・・本当に酒臭いだけなの??」

妻 「いやそうだって言ってるやん。しつこいな・・。」

僕 「そうなんだ・・。」

僕は夢遊病のようにふわーっとその場を離れました。

 

不思議な感覚でした。

“ニオイ”という僕にとって相当デリケートな問題を話しているのに、
その妻の言動は業務連絡のようにあまりにあっさりしていたのです。

妻のその態度はニオイについて
“どうでもいい問題”と考えている。

僕にはこのように感じられたのです。

妻のそのスタンスに僕は安堵感を感じたのです。

ながいこと心の奥底に閉まっている、
自分以外の他人には頼まれても絶対に開封したくもない、
口に出せなかったこの悩みを、
妻になら打ち明けられるような気がしました。

 

オレの口臭のことを聞いてみたい

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