2020/05/16

あなたへ 4

 

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『自己表現』

簡単に感じるが、それは凄く難しい。

例えば、
”自分の趣味を発信したい”
そう思い立ったとする。

顔出しするのは嫌だから、
(この時点で9割は断念)
顔を隠して偽名で活動する。

最初は自分の思うがままに発信するものの、
アクセス数はまったく増えていかない。

”まあ、でも趣味でやってるだけだから・・”

そう自分に言い聞かせてはみるが、
しばらく続けるうちにこう思う。

”誰も見てないのにこんなの発信しても意味がないな・・”

自分の好きなことを追求したいなら
自分の部屋で勝手に追求していればいい。

わざわざネットに載せる必要などない。

”やっぱり人に見てもらいたいな・・”

今度は同業者たちの活動を研究する。

そして自分に無いものを盗み、
あらためて活動を再開する。

するとぽろぽろとアクセス数が増えてくる。

「いいね!」評価もされるようになる。

”おおっ、自分も有名人の仲間入りか・・?”

そんな思いが頭をよぎったのも束の間、
アクセス数はすぐに天井を迎える。

そしてどんどん下降していく。

”なぜだ、何がダメなんだ・・?”

再び、同業者を研究する。

すると気付く。

アクセス数の多い同業者たちはみんな、
見ている人たちを楽しませていることに。

だけどその分、クダラナイことや、
その趣味の本来の趣を壊すようなことまでやっている。

だからアクセス数が伸びているらしい。

”コイツら、こんなことをしてまでアクセス数が欲しいのかよ・・”

SNSの実態を知って愕然となり、
当初抱いていた情熱は薄れていく。

”自分の好きなことを発信できないなら、やる意味がないじゃないか・・”

もう「自己表現」なんて辞めようかと思い悩む・・。

 

たとえSNSがネット上の世界だとはいえ、
人と人が交流する場であることに変わりはない。

決して架空の世界ではない。

だからそこで起きる出来事も、
そこにいることで感じる悩みも、
現実社会と変わらない。

自分の好き勝手に生きていては
誰からも相手にされない。

そして周りの空気に合わせず、
マイペースに生きている人物は、
集団の輪から外されてしまう。

だからみんな本音を隠し、
上っ面の仮面を被って他人と接している。

そして葛藤する。

”だけど本当の自分はこんな人間じゃない・・”
”本当の自分はもっと明るい人間なのに・・”
”本当はもっと色んな人と仲良くなりたいのに・・”

本当の自分を表現すると他人から嫌われてしまう。

自分だけが仲間外れにされてしまう。

一人ぼっちになってしまう。

SNSも、現実社会も、結局のところは、
「自分は相手にどう見られたいのか?」
という話になってくるのだ。

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