まだ読んでるの?

 

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本が売れない。

まったく売れない。

空き時間をすべて充てて必死に書いた本が
クリックすらされる事もなく埋もれていく。

立ち読みすらされる事なく倉庫へと追いやられていく。

安定を捨てて、自分の身を削って、子供を諦めて、
妻を悲しませて、親に迷惑をかけて、全てを賭けて書いた本が、
誰一人の興味を誘うこともなくガラクタのように消えていく。

こんな状態がもうかれこれ9ヶ月以上続いている。

 

”売れっ子Kindle作家”を名乗ったのが2019年の1月・・

それからこの名義で二冊の書籍を出版したが、
どちらも呆れてしまうような売れ行きだ。

それまでに出版した5冊のKindle本は、こうも売れ行きが悪くはなかった。

それは”ノウハウ本”だからだろう。

「この本にはこういう知識が書いてあって、
読んだ後にはこういう効果が得られます」

そういう分かりやすいメッセージが本の表紙に書いてある。

支払うお金に対して得られるリターンがハッキリしているものは売れる。

だからKindleには、まったく中身の無い
『ゴミのような』ノウハウ本がウジ虫のように湧いているのだ。

 

こんな事を書くと、

「売れない作家が妬み嫉みを言っている」
「誰にも見向きもされなくてスネている」
「本が売れない事を他人のせいにして吠えている」

などと思われそうだが、それはあながち間違ってはいない。

なぜなら最近、僕はこんな思いを抱きながらパソコンに向かっている。

「まだ読んでるの?」

実はこんな売れない僕にもファンがいる。

書籍を出版するといつも買ってくれて、
僕の書いたメールやブログをずっと読んでくれている
稀有な人物たちが存在するのだ。

その人たちに僕は思う、「まだ読んでるの?」と。

不思議なもので、
自分の発する声に対してあまりに反応が薄いと、
次第に、反応が無いことが面白くなってくる。

無視されるのが愉快に思えてくるのだ。

そうすると「誰かに届け!」と思いながら書いていたものが、
そのうち「誰にも分かってたまるか!」となってくる。

それが前述の「まだ読んでるの?」に繋がるわけだ。

 

僕がこの活動を始めた時、誰一人として理解する者はいなかった。

誰一人としてこの思いに賛同してくれる人はいなかった。

今でも、僕がこうして何を書こうが、
取るに足らないものとして流されていく。

だけどそれは仕方が無いことなのだ。

なぜならこの道が見えているのは僕本人だけだからだ。

多くの人にとっては、
滑稽で、意味不明で、痛々しくて、
話題にするほどのものでもないのだろう。

しかし僕には、自分の進んでいる道が想像もできないような目的地につながっている事を”知っている”のだ。

そう、信じているのではなく「知っている」。

僕が歩んでいるこの道が、
人知れず素晴らしい景色へとつながっている事を、
僕はただ知っている。

その道が誰にでも目視できるものならば、その先には想定内の景色しか待っていないのだ。

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Comment

  1. 無名 より:

    コメントするか悩みましたが、まだ読んでるのと言われて、せっかくの大事なあなたのファンやリピーターはショックです。あなたに時間とお金を使った訳なんです。次の本買う人はいなくなってしまいますよ。

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