2020/02/20

口臭確認ゲーム

 

この記事を書いている人 - WRITER -

ニオイについて妻と正面から話したことはありません。

僕は“口臭は体質だ”と改善をあきらめてから、
応急処置的な対策を続けていました。

・ミントのタブレット
・緑茶
・バラの香りサプリ

それは当時付き合っていた妻とデートする時にも同じでした。

会話する時には距離をとり、顔が近くなりそうな時は
そっぽを向いて話すお決まりの技を駆使していました。

妻と当時の話をすると
「そういえばあなたとは目を合わせて会話をしていない気がする。」
と証言するほどです。

 

僕は行動に出ました。

出ることができました。

それはきっと・・妻と一緒に過ごすなかで
築いてきた信頼関係があったからだと思います。

このあたりは本当に微妙かつ繊細な心理が働きます。

前提として相手は自分と付き合ってくれているわけです。

例えばニオイが我慢できないほど嫌であったなら、
もうとっくに相手は自分に別れを告げているはずです。

もちろん付き合って日が短かければまだわかりませんが、
そんな相手とはまだ信頼関係すらありませんから聞くことすらしないでしょう。

上記のようなことは頭ではわかっています。
わかってはいますが人の感情や心はそんなに単純ではありません。

どれだけ接近した関係を経験していたとしても、
相手には気づかれていないと考えます。

また仮に気づかれていたとしても、
相手が我慢してくれていると考えます。

本当は嫌だけれど目をつむってくれていると断定します。

そして相手が自分に指摘してこない場合、
そのような話題を挙げない場合は、
相手があえて気づいていないフリをしてくれていると感謝します。

これらは全て自分の頭の中で展開されている話です。

相手にストレートに聞くことができればいいですが、
話題を出すことで気付かれる、または気まずくなって
別れにつながることを考えると、なかなか相手に
自分の悩みを打ち明けることは難しいです。

僕なんかは薄々わかっていました。

相手にニオイの悩みを知られたところで、
それだけで別れることにはならないだろうと。

そのあたりは信頼関係ということになるのでしょうが、
信頼関係こそニオイ以上に客観的に評価することができません。

 

僕が行動に出ることができたのは、これまでの妻との信頼関係や
妻のあっけらかんとした性格もあったのだと思います。

思い切って妻に聞いてみました。

できるだけ軽い感じで聞いてみました。

心臓はバックバクです。

僕 「オレの息がどんなニオイか教えてほしい。」

妻 「えぇー、なんで??イヤだよ。」

僕 「いや、寝室のニオイの話があったやんか?じゃあ口のニオイはどうなのかなと思ったの。」

妻 「あっそう、じゃあ試してみる?」

今からゲームをするかのような
信じられないテンションで応じてきました。

勇気を出している僕を
「なに小さいこと気にしてんのよ」
とあざ笑うかのような、妻のあまりにあっさりした態度に
また小さな怒りがこみ上げてきました。

僕 「正直に言ってよ。じゃあ息吐くよ。」

もう勢いでした。

 

はあぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜

 

妻の顔に思いっきり息を吐きかけてやりました。

・・・

妻 「うん、別にニオイない。」

 

その言い方は・・絶対に嘘ではないとわかりました。

 

気をつかって答えているとか、何かを隠しながら答えているとか、
余計な感情などなくただ素直に感じた感想を発している。

長年妻と過ごしてきた僕にはわかりました。

(臭くない・・臭くないのか・・。)

妻の答えを聞いて僕は少しボーっとしていたかもしれません。

すると・・妻が意外なことを言ってきました。

 「じゃあ、私の息もたしかめてよ。」

この記事を書いている人 - WRITER -
 

  関連記事 - Related Posts -

 

  最新記事 - New Posts -

 

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。

Copyright© 売れっ子Kindle作家 大矢慎吾 , 2017 All Rights Reserved.