2019/06/05

悩みを誰も理解してくれない

 

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両親は最初、息子が何かしらの病気になったと考えたようです。

「今日も体調悪いの?大丈夫?病院行かなくていい?」

「いや、たぶん寝てれば治ると思う。昨日もそうだったから。」

朝起きて部屋に入ってくる母とこんなやりとりをしていました。

何度か病院に行きましたが痛みの原因は不明です。

けれど実際に息子は痛みを訴えます。

学校に行かないと嘘のように体調が回復するため、
このようなやりとりをするしかなかったのだと思います。

しかし、僕が学校へ行くのを嫌がっていることに気づいたのだと思います。

どうやら病気ではなく学校そのものを拒否している僕に、
ついに真顔でこんなことを聞いてきました。

「ねえ、学校で何かあった?何か嫌な事があったの?」

とても心配そうな顔をしていました。

僕は、

 誰にも言いたくなかった・・
 人に知られたくなかった・・
 自分がそう思われるのが怖かった・・

けれど勇気を振り絞って、ボソッと言い放ちました。

「なんか・・オレって臭いんだよ。」

どう切り出していいのかわからずぶっきらぼうに言いました。

母はそれに対し、

「あんたが臭い?はぁ?どういうこと??」

全くなんの事かわからないという様子で聞き返してきました。

僕「いやだから・・口が臭いんだって!」

母「あんたの??はぁ??なんでよ?」

僕「なんでって・・おかあもわかってるやろ??」

母「いや全然わからんよ。そんなこと、思ったこともないよ。」

僕「いや!そんなわけないし!もう学校行くの嫌やわ!!」

すると母は「フッ」と鼻で笑い、口元に少し笑みを浮かべながら、
僕を説得するようにこう言いました。

「そんな事で悩んでたのか。なんだ、そうかそうか。
いやこれから人生まだまだ長いよ。まあこれから大人になったときに、
“臭い”なんてたいした悩みじゃない、ってわかる時がくる。

私だって汗のニオイとか気になる時もあるよ。
でも仕事してたらそんな事より大変な事がたくさんあるの。」

 「“臭い”なんてそこまで気にする事じゃないよ。

 

いまでもこの場面はハッキリと覚えています。

この出来事は僕にとっては忘れられない、
15歳の僕の心に大きなダメージを与えた、
とても重要な場面だったのだと思います。

 “親でさえ助けてくれない”
“もう誰も助けてくれない”

このできことをきっかけに、
自分の悩みは人にはわかってもらえないことなのだと悟りました。

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