料理をはじめました

 

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毎日家にいて仕事をする妻の帰りを待っています。

主夫です。

主夫ならば料理だな、というわけで、
大嫌いだった料理をはじめました。

なぜ大嫌いだったかといえば理由はいくつかありますが、
最大の理由は、料理は覚えることが多すぎるからです。

料理のレパートリーを増やせば増やすほど、
その分膨大な量の脳のメモリーが消費されていきます。

必要な知識を容れておくために要らない知識は一切容れない、
というのが信条である僕にとって、それはかなりのマイナス材料でした。

”だったら全部覚えないと決めた方がいい”

世の中にある種々雑多のジャンルと同様の決断を招いたのは、
ある意味で当然だといえるかもしれません。

「和・洋・中、それぞれの基本的なレシピを覚えれば簡単だよ」

誰かにそんなアドバイスをもらいましたが、
言っている意味がよくわかりませんでした。

和食の場合、煮物の基本は、
醤油:酒:みりん
この三つが基本的な調味料となるそうです。

そしてこの三つの配合を変えることで、
塩っ気を強めたり、コクを強めたり、甘味を強めたり、
といった塩梅で味の調節をするとのこと。

そうすることで肉じゃがになったり、筑前煮になったり、
あるいは魚の煮付けになったりするのだそうです。

たしかに実際に作ってみるとその通りでした・・が。

基本の調味料以外の工程は相違点だらけでした。

食材の切り方も違うし、下ごしらえのやり方も違うし、
入れる水の量も火加減もその他の調味料も全部違います。

同じであるのは基本調味料や出汁と砂糖を加えるという点くらいのもの。

それも結局は分量が違うため、
どのみち一つ一つ覚えるしかないわけです。

”なんだよ、結局は「暗記」じゃん”

そうして身につけ始めた料理のいろはは、
数年前に全て忘却の彼方へと葬り去ってしまいまいした。

 

 

今回作るのは二人分です。

以前は一人暮らしをしていた自分用に作っていたわけですが、
これからは自分と妻の為に作ることになります。

作った料理を食べてくれる相手がいるわけです。

いくらもう十二分に見慣れた家族となった女性といえど、
作る以上は相手を喜ばせたいと思うのが作り手の心情。

だから上手く作れなかった時は、とても悔しさが込み上げてきます。

”ちくしょう、もっと上手く作れるようになりたい”

不思議なもので、そのような気持ちでレシピを眺めると、
今度は脳だけではなく五感すべてを活用しようとします。

書いてある内容だけでなく色、形、匂い、温度、手の動きなど・・

身体全体の機能をフル活用してなんとかその技術を我が身に修めたいと工夫します。

そうやって改善した料理を食卓に並べ、
妻から「あっ、これ美味しい」とお愛想でない一言が飛び出すと、
至高の達成感と共に再び台所に立つ確固たる意欲が得られます。

その時、作ったレシピは永遠に忘れることのない「経験則」となりました。

 

料理は愛情とは、まったくよく言ったものです。

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