2019/06/05

24歳 職業:学生

 

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難関国家試験に挑戦するため、
24歳で脱サラして専門学校に通い始めました。

専門学校に通う生徒の8割は、
高校を卒業したばかりの18歳の子たちです。

あれだけ嫌だった学校に僕はまたしても戻ってきていました。

なんなのだろう・・。

しかも高校の時とは違い、今度はタバコを手放しています。

すでにスプレーやサプリなどを使う気はなかったので、
着の身着のまま、何も対策をしないで学校に通い始めました。

入学当初は、口習に「悩んでいる」というほどの
心理状態ではなかったのだと思います。

“繊細センサー”のスイッチをOFFにしていたこともあって、
そこまで対人関係に不安を感じていなかったのかもしれません。

まして勉強をするために学校に行くという姿勢だったので、
専門学校に行くというより学習塾に通うようなイメージでした。

正直にいうと他の生徒との関係なんてどうでもよかったのだと思います。

またタバコで逆に口習が悪化したこともあり、
下手な対策ではまた悪化する可能性もあると痛感していました。

 

僕のような進学でない専門学生は、
社会人クラスという別枠でカリキュラムを
こなす旨の説明を受けていました。

ところが人数が少なかった影響で、
高校からの進学者たちと同じ教室で
授業を受けることになりました。

(まあ、別に無視していればいいや。)

友達や思い出を作りにやってきたわけではないので、
学ぶ環境は別に気にしていませんでした。

休み時間や昼休みの騒がしさも、
iPodで自分の世界に浸っていれば
時間は確実に経過してくれました。

僕は朝一番に教室に入り、
一番最後に教室をあとにしました。

ガムシャラに勉強しました。

援助してくれた両親に恥じることのないように。

難関国家試験に合格すれば両親も近所に
自慢できるのではないかと思いました。

高校を卒業して進学でも就職でもない、訳のわからない動機で
大阪での一人暮らしを始めた息子の存在について、
近所に納得する説明をすることは不可能だと理解していました。

田舎は噂などあっという間に広がります。

中学は不登校でいまもフラフラしている
「あの家の息子さん」は格好の話のネタになった事でしょう。

大人は大人と会話する際、下手に踏み込めば
リアクションに困る地雷を踏んでしまうことを想定しており、
フワッとした曖昧さを維持する会話を展開します。

その地雷を回避するような会話の空気を察知しながら、
両親は近所の人たちとやりとりしていたに違いありません。

時には軽い自虐を交えながら

中学以来ずっと迷惑をかけてきた両親になんとか華をもたせてあげたい。

これは人生を変えたいと願う自分の願望以上の強いモチベーションになっていました。

 

ガムシャラで人を寄せ付けない空気を
わざと醸し出していた僕には、
他の専門学生もあまり話かけてはきませんでした。

しかしやはり教室という狭い空間で毎日顔を合わせていれば、
嫌でも顔と名前を記憶してしまうものです。

同じマンションに住む人と毎日顔を合わせれば自然と挨拶をします。

生きている人と人がお互いを認識しているのに話もしないなんて不自然な事なのです。

どちらからともなく挨拶をして、
いつからでもなく対人関係が始まりました。

そうして自分より6つほど年下の子たちとも
顔見知りになってきました。

友達かと言われると少し微妙なのですが、
教室にいる人間は全員が同じ資格取得を目指す者です。

みんな同じ目標に向かっているわけですから、
ちょっとした仲間意識が芽生えてきます。

わからないところはお互いに教えあったり、
点数が悪ければ励ましあったり、ここでも
事前のシミュレーションとは180度違う毎日を過ごしていました。

そしてこのような集団生活に入ったことで、
やはり学生時代の不安が少しずつ復活してきました。

クラスの子と話をしていると、
また手で口と鼻をふさがれるあの仕草
気になるようになってきたのです。

眉間にしわを寄せたり、
僕の方から顔をそむくような動きをされたり。

・隣の席の子と話す時
・プリントを後ろの席の子に渡す時
・先生に質問をする時

特にこの3つのシチュエーションでは、
口習の不安を感じざるをえませんでした。

繊細センサーのスイッチは完全にONになっていました。

(やっぱり何か対策をしないと怖いな・・。)

自分から専門学校という集団生活の場に
入っていったので自業自得ではあるのですが、
大人になってまでこんな不安を引きずってしまうなんて、
全くもって憂鬱でした。

(オレはただ、夢中で勉強がしたいだけなのに・・。)

もう・・口習なんて邪魔なんです。
余計な荷物なんです。
こんなもの必要がないものなんです。

僕は別に普通に生活がしたいだけなんです。

 

(なんとか良い対策がないだろうか?)

できるだけ即効性があって効果が持続するもの。そして低額なもの。

エチケットスプレーは効果が持続しないと感じていましたし、
人と話すたびにいちいちシュッシュッしている場合ではありません。

ミントのガムはどうだろう?
いや授業中にクチャクチャするわけにはいかないな・・。

数日間この答えは見つかりませんでした。

 

そんな時、営業マン時代に営業車のラジオで聞いた、
あるサプリメントのCMを急に思い出したのです。

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