2021/08/23

「◯いっ!」は本能が発する言葉

 

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「◯いっ!」「◯っ!」

この言葉ほど、悩んでいる僕たちを
傷つける凶器はありません。

この言葉と相手の表情がセットになると、
その切れ味は内臓にまでダメージが及びます。

反射的に言われちゃったら
それ以上近づけないですよね。

このように「◯い」という言葉を平気で発する人は、
かなりデリカシーのない人かもしれません。

言ったら誰かが傷つくかも・・
誰かが気にしてるかも・・

そのような人の痛みを感じることが
できない人なのかもしれませんね。。

 

ただ・・その反応を見てると、
【反射的に言っている】
という感じもします。

なにかのニオイを感じて
(うっ!)ってなって、
パッと口から出たのかもしれません。

もしくはなにかのニオイを感じ
(あれ??)ってなって、
クンクンあたりのニオイを嗅いで、
何かを探るように言ってるのかもしれません。

考えて言っているわけじゃなくて
本能のままに行動している感じもします。

 

人間には本能があるそうです。

「食べたい」「寝たい」「あの子と一緒にいたい」

これらは頭で考えてそう思うわけじゃなくて
勝手にそう思ってしまいますよね。

このような本能のなかで最も強いのが、
<生存本能>です。

生きたい
生き延びたい
死にたくない

このような生きようとする気持ちは
とても強い本能なんだそうです。

・・実は、

人が「◯い!」という反応をするのも、
この生存本能が関係しているそうです。

 

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理化学研究所は匂いを受容する嗅細胞
”グーフィー遺伝子”についてある研究を行いました。

嗅覚は多くの生物にとって、
食べ物の探索危険の察知など、
生命活動に不可欠な役割を果たしている
ということが広く知られています。

ある実験では、
グーフィー遺伝子を欠損させたマウスは、
天敵であるキツネの匂いを薄めた香りに
危機回避行動をとれなかったそうです。

※理化学研究所HP「広報活動」より引用
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ようは・・

ネズミは天敵のキツネの匂いを感じると、
すぐにその場から離れようとしたり逃げようとする。

けど大事な嗅覚細胞をとっちゃうと、
逃げ遅れるし、危機を感じれなくなっちゃった。

っていう話です。

 

昔々の原始時代は、
いつ何に襲われて死ぬかわからないので、
ちょっとでも獣の香りを感じたら逃げられるように
嗅覚が研ぎ澄まされていたかもしれません。

人が密集して暮らしていて、
煙のニオイを感じたら「火事じゃないか?」
と危機感を感じることができます。

山や農村では外気のニオイを感じて
天気が変わる前に対応をします。

最近はほとんどないですが、
ひと昔前はお母さんが料理をするとき
「クンクン」と食材をニオってから、
「うん、これは大丈夫」って判断してました。

こんな感じで、なにかのニオイを感じて、
それに反応するのは「危険察知」という
生存本能が働いているからなんだそうです。

「だからなにが言いたいの??」
「とにかく言われることが嫌なんだよ!!」
「自分がニオってるってことに変わりないでしょ!?」

そうですよね。

こんな話を聞いたところで、
自分のニオイは変わりません。

他人が言葉で傷つけてくることに
変わりはありません。

他人が「◯い!」と言ったとき、
自分に対して言われたのか、
自分のニオイのことを言われたのか、
それは言った本人にしかわかりません。

だから真実はわかりません。

仮に、自分のニオイに関して言われてなかったとしても、
その言葉を聞いただけで傷ついちゃいますよね。

ただ・・

人間が「○い」と言ってしまうことを、
僕たちはコントロールすることができません。

たしかにデリカシーがない、
人の痛みを感じることができない、
そんなヒドイ人たちなのかもしれません。

ただ人が本能で発してしまうその言葉を、
言わないようにしようとするのは、
すごく難しいことかもしれません。

 

こんな話はあなたにとって、
ただの気休めにしかならないかもしれない。

けれど、

自分がコントロールできないことを
コントロールしようとするのはすごく苦しい

これだけは、あなたに伝えたいと思ったんです。

 

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