2021/08/23

「体の中のニオイ」という感覚

 

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口習の正体を調べていたときに、
ずっとしっくりこなかったことがあります。

古い情報では舌苔が口習の原因だという説明が多くて、
最近の情報では唾液の分泌が原因だという説明が多いです。

どちらもいわゆる「口内環境」の話です。

たしかに、口の中がカラカラの時には、
なんだか口がニオう気がします。

また舌を指でなぞると独特な香りがします。

なんかツバがニオうって感じです。

だから口内環境が口習の要素の1つなのは間違いないと思います。

ただ・・

自分の息の匂いはどう感じても、
喉の奥から上がってきているという感覚でした。

口の中がニオうという感覚ではなく、
“体の中(内側)から吐いた息がニオう ”という感覚
だったのです。

これは自分のなかでは間違いない感覚でした。

だから口習の正体を調べていったとき、
どれだけ「口の中」に焦点をあてられても
どうも僕のなかではピンとこない部分がありました。

 

呼気ガスがニオう場合は病気の場合もあります。

・糖尿病
・腎臓疾患
・肝臓疾患

これらの病気になると、呼気ガスが
独特な香りになるので、吐く息がニオうそうです。

当然小さい頃から口習に悩んできた人にはあてはまりません。

またノドの奥から匂いを感じる場合は、
他にも2つあてはまることがあります。

まず1つ目に膿栓というものがあります。

通称におい玉と呼ばれていて、
咳をした時などにノドの奥から
ポンっと飛び出してきます。

この飛び出した白くて小さい塊を指で潰すと、
かなり独特な香りがします。

この塊は、肉などを多食する人にできやすい、
たんぱく質の塊だそうです。

ノドの奥に白くかたまってできますが、
大きいと目で見てわかります。

僕も実際に見たことがあります。

膿栓は誰にでもありますが、
ひどく溜まるとノドの奥から匂いを感じるようです。

そしてもう1つが後鼻漏という症状です。

鼻漏は鼻水のことで、鼻水が後ろ、
つまりノドの奥に垂れる症状のことをいいます。

鼻炎や副鼻腔炎(ちく膿)などの
鼻の病気による後鼻漏の症状もあるみたいです。

また慢性的な後鼻漏の場合もあります。

タンが鼻からノドの通り道に溜まり、
それがニオうことで口習の原因になるようです。

他にもあるのかもしれませんが、
とりあえずこの2つはどちらも、
ノドの奥から感じる匂いの代表的な症状です。

僕はこの2つの症状に全くあてはまりません。

ちく膿は中学生のときに経験したことがありますが
一時的な症状でした。におい玉もありません。

ちなみに悩み相談ができるようなサイトがありますが、
検索してみると、僕と同じようにノドの奥からの匂いを
感じている人がけっこういます。

それも一人や二人ではありません。

その人たちがどんな症状なのかはわかりませんが、
少なくとも僕と同じような感覚をもっている人がいるということです。

 

僕たちが知っておくべき、とても重要な事実があります。

“口臭の発生原因はまだ100パーセント解明されてはいない”

そう、これだけ口習の原因や対策が
たくさん説明されていますが、それでもまだ
すべてが解明されているわけではないのです。

口臭外来をされている歯科医師の渡辺豊先生も、
口臭はさまざまな原因で起こるが、そのすベてが
解明されているわけではなく、まだまだ
わからないことが多いのが現実だと著書で述べています。
渡辺豊:「口臭の95%は思いすごし」 (株式会社三五館)

だからこそ、原因を調べたら、
いくらでも原因が見つかるのかもしれません。

・メチルメルカプタン
・ジオチルサルファイド
・硫化水素

これらがニオイ物質の一種である、ということはわかっています。

ところが、「なぜそのニオイが発生するのか?」という、
匂いが発生する理由はいまだ完全解明されていないのです。

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