2021/08/23
あなたへ 3
SNSは人と交流するツール。
自分の”何かしら”を発信し、
それに共感を示した者たちが集まってくる。
つまり人から共感を得るために
わざわざ自分から個人情報を晒す者がいるわけだ。
”いつも応援ありがとうございます”
ひと昔前にブログが流行った時、
「更新が遅くなってすいません」
という誰一人待ち詫びていない謝罪を述べる自称ブロガーたちがたくさんいた。
芸能人でもあるまいし・・。
アクセス数=閲覧人数という勘違いか、
自身の存在価値の過大評価という勘違いの成せる業か。
そんな彼らの立ち振る舞いを見て「クスッ」としていたのが、
インフルエンサーという肩書きが認定され、
投稿者をフォローするという関係性が明確になった昨今の場合は、
「更新が遅くなってすいません」という謝辞が成立する。
実際に彼らは応援されているからだ。
共感を得るために必死になっている彼らの姿に
僕はSNSの気持ち悪さを感じていたわけだけど、
最近、それが勘違いであることに気が付いた。
共感ファースト”ではない”のだ。
彼らはたしかに人の共感を求めている。
フォロワーを求めている。
だけど、フォロワーが欲しいから
インフルエンサーになったわけではない。
『自己表現したい!』という欲望のためだ。
自分が発信したい何かがあるからSNSを利用する。
自己表現ファーストなのだ。
それであわよくば共感を得られたら嬉しいし、
フォロワーが増えてくれたら尚のこと嬉しい。
人に媚びるために自身をさらけ出しているわけではないのだ。
人から認められたいというのは
誰にでもある欲望だ(承認欲求)。
だから別に人に媚びたっていいし、
共感を求めても別にいい。
逆に、正直にそう言えるのはむしろ良いことだと思う。
重要なのは、自分という人間を表現するために
SNSが利用されているということだ。
だからSNSは共感の場ではない。
SNSは自己表現の場なのだ。
自分の内面を自ら人に公開するなんて、
なんだか自分大好き人間って感じ。
掛け値なしのナルシストである。
だけどそのナルシストが人から共感を得ている。
人から憧れられている。
それはその人の発信している内容が支持されているのではなく、
「自己表現している」というその行動に対して支持が集まっているのだ。