2020/08/03

ただの損

 

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不幸な出来事その5「公認会計士試験不合格」

”合格しても会計士にはなれない”
その状況を知った僕は絶望していた。

おかげでモチベーションはガタ落ちになった。

机に向かっても勉強する気が一切起こらなかった。

だけど勉強しない期間が長く続くと、
せっかく学んだ知識が抜け落ちていってしまう。

そうなれば、新しい知識を学ぶ前に
抜けた知識を取り戻す勉強が必要になる。

こんな無駄なことはない。

だから中途半端に休むこともできない。

報われない可能性が高いこの試験、
それに対して死ぬ気で努力をしなければいけない。

もう27歳。

貯金もすべて使い果たした。

職歴もスッカスカ。

この試験に落ちたら、僕には何も残らない。

こんな無駄なことに、遊びたい盛りの20代の貴重な時間を犠牲にしてしまった。

やり場のない怒り・・

だけど今日も机に向かわなければいけない・・

想像を絶する苦痛だった。

彼女からハゲを心配されるくらいに、
ストレスで髪の毛が大量に抜け落ちた。

国の制度を恨んだ。

甘い言葉で誘ってきた予備校を恨んだ。

無事に就職して会計士人生をエンジョイしている奴らを恨んだ。

そしてある日ストレスの限界を迎えた僕は、
思い切って休息をとることにした。

少し勉強から離れてみようと思った。

とにかく誰かのせいにしたかった。

やり場のない怒りをぶつけるターゲットがほしかった。

だけどこの道を選択したのは自分。

「安定」という甘い言葉に釣られ、
ロクな考えもなしに決めたのは自分だ。

ただそれでも気持ちの整理はつかない。

そんな時に頭によぎった。

「このままでは時間もお金も損しただけ」

その客観的な事実に気が付いた時、
僕は無性に腹が立ってきた。

『なんでオレだけが損をしなきゃいけないのだ?』

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