2021/08/23
コンピューターは悪魔
今の時代、引きこもり生活をすることは容易に可能です。
ネット環境さえあれば娯楽は十分に楽しめるし、全国の食材や洋服は通販でお取り寄せができて、世界中の人々とWeb上で交流が可能です。わざわざ外に出る必要がありません。
けれども、一人部屋に引きこもって「頑張る」のは容易ではないと思います。
人間は他人の目があるからこそ頑張れる。責任感。倫理観。劣等感。それらの感情は、他人との関わり合いの中で生ずるもので、他人との相互監視によって芽生えるものだと思います。誰もが働かずしてお金がもらえるのなら、それに越したことはないと思う。
自分で自分に課題を与える。自分で自分に期限を設ける。そんなふうに自分で自分を管理するのは、難しい。
「誰かに認められたい」
「誰かを見返してやりたい」
「アイツには絶対に負けたくない」
そのような目的の動機づけとなる相手がいなければ、一人部屋にこもって頑張るのは、容易なことではありません。
以前、ある事業家がこんなことを言っていました。
「コンピューターは悪魔です」
聞いた当初はその意味がよくわからなかったのですが、なるほどそういうことか、と最近思ってきました。たしかに、言われてみれば悪魔なのかもしれない。
コンピューターに一度取り憑かれると、底なし沼に足を踏み入れたかのように、その世界から一向に抜け出せなくなってしまいます。
情報を取得するとまた新たな情報が表示され、それを取得するとまた新たな情報が提供される。取得しては消化、消化しては取得。次から次へと情報が提供され、エンドレスに情報を取得され続けます。まるで情報の泉に浸かっているが如く。
それがまた”快楽の泉”なのだから、まったくもって厄介なことです。
悪魔といっても見た目は女神のような風貌。これ以上ないほどの親切で我々をもてなしてくれます。ありがたい存在。まさか最後には、玉手箱でもくれるのかな。
ちょっと取り憑かれてしまったかもしれません。気のせいか、なんだか体がだるいし、背中が重い。眠りすぎが原因かな。ただどうしてこんなに眠いのだろう。
皆さんも、くれぐれもお気をつけください。
悪魔との付き合いは、ほどほどに。
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