ゴーイングマイウェイを取り戻す
最近、〝入手困難な缶ビール〟といった現象がちょくちょく見られるようになりました。たかが缶ビールなのだけど、同じお金を出すのなら美味しい方がいい。という全国の消費者たちの思いには、我々夫婦も強く共感します。やはり外食する機会が減ってしまっているので。
ここ最近ではアサヒの「マルエフ」。過去のビールの復刻版であるらしいのですが、なぜにこれまで復活に着手しなかったのかと疑念を抱いてしまうほど、その味は洗練されていて、同じ値段帯の他のビールよりも圧倒的にまろやかで、香り高い。生ビールという謳い文句にも思わず納得。たしかに飲食店で飲むジョッキの生ビールを想起させるそのフレッシュ感。ビール党ではない妻も、その美味しさの虜になってしまいました。
やはり美味しいものを口にできる、というのは幸せなことですね。ただそれだけで抱え込んだフラストレーションを消化できてしまうほどの幸福感が得られます。下手な薬を飲むよりも、トビキリ美味いものを口にした方が元気になるのではないか? そんなふうに思えてなりません。
また、昂(たかぶ)った心を沈めるのにも、美味しいものは一役買ってくれる気がします。
数日前、久しぶりに車を運転してみて、この社会は至る所が競争に溢れている、ということをなんだか感じてしまいました。朝の通勤ラッシュ、昼間の営業車との陣取り合戦や運送トラックによる煽り運転など、二日間市街地を運転してみて感じた、自分の感想です。普段運転をしていないがために、どこか客観的な視点で車社会の今を見てしまいました。
あるいは日頃、自分でも気がつかないところで闘争心を掻き立てられているのかもしれない。そんな予感が頭をよぎりました。知らないうちに自分は誰かと戦おうとしているのかもしれない。気づかないうちに他人との勝ち負けで物事を考えてしまっているのかもしれない、と。車社会に適応しなければと焦燥感に襲われた、数日前の自分のように。
美味しいものは、そうして昂った己の気持ちを、またフラットな状態にまで戻してくれます。オキシトシンという幸福ホルモンを分泌させることによって。幸福感を感じている時というのは、そういったホルモンが体内に分泌される仕組みになっているそうです。
焦る必要なんて何もない。他人と自分を比べるなんて無駄なこと。
楽にいきましょうよ。自分のペースで。
我が道をゆけばいいんだ。そう、美味いビールでも嗜みながら。
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