2021/08/23
ストイックに関する誤解
睡眠時間を削り、必要な課題を次々とクリアし、己の目標に向かって全力で行動し続けられる人。いわゆる”ストイックな人たち”に、過去に何人か遭遇してました。
そのモチベーションは一体どこから湧き上がってくるのだろう。自分には到底真似できないほどのバイタリティとポジティブな思考。並外れたメンタル強者なのか、度を越えた好奇心旺盛者なのか。あるいは底知れぬ強欲者なのか・・
とくにビジネスを生業としていた数年前に、そのようなストイックな人をよく見かけました。次から次へと新しい事業に手を広げ、会社の売上を右肩上がりに伸ばしていき、自身の収入も倍々ゲームに増やし続けていく人。あの人はどこを目指しているんだろう? 同じ起業家からも、一目置かれる存在。
「どうして、そんなに頑張れるの?」
できることなら一日中寝ていたいし、働かずしてお金が入ってくるならそれにこしたことはない。そんなぐうたら人間である自分にとっては、どうしてそこまでストイックになれるのか、はたはた疑問でした。
努力ができる人。頑張り続けられる人。弱音を吐かない人。甘えた考えをもたない人。
つまりは「自分をコントールできる人」こそが、ひと握りの成功者となれる人物なのだろう。そんなふうに考えていました。
好きなことに対する探究心を努力というのだろうか?
好きなことに熱中していることをモチベーションが高いと表現するのだろうか?
好きなことに夢中になっている人物は、かの”ストイックな人”に該当するのだろうか?
小説を執筆していると時間を忘れます。他のことが気にならなくなります。
抱えていた心配事や、将来に対する不安はどこかへいってしまいます。創造の世界に没頭するあまり、現実を忘れます。まるで夢を見ながらこの社会を泳いでいるような感覚を覚えます。
もしかすると「ストイック」なんて言葉、本当は無いのかもしれない。
「ストイックな人」なんて人物、本当は存在しないのかもしれない。
好きなことに夢中になっている人物が存在する、ただそれだけのことなのかもしれない。ふと、そんなことを思いました。
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