2021/08/23

スメルハラスメントという「ビジネス」

 

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僕は会社を2社経営しています。

1つは輸入業の会社、
もう1つはコンサルティング業です。

コンサルティングでは、
会社さんや個人経営者さん向けに、
インターネットを活用して自社サービスを
広めるためのお手伝いをしています。

世間的にいえば”コピーライター”という仕事です。

 

コピーライターは文字を使って、
よりわかりやすく、より魅力的に、
お客様にメッセージが届くように考えます。

お客様にメッセージを届けるために、
「見た瞬間にドキッとしてもらう」
ということに命を賭けています。

できるだけシンプルに、
できるだけ衝撃的に、
できるだけ”キャッチー”に・・。

そうやってできあがったキャッチコピーこそが、
「スメルハラスメント」というです。

 

ここで考えてみて下さい。

これは「誰の視点」なのでしょうか?

「誰から誰に向けた」
メッセージなのでしょうか?

・・・

「誰の視点」は、間違いなく、
ニオう!と思っている周りの人の視点です。

そして「誰から誰に向けた」は、
ニオう!と思っている周りの人から
実際にニオっている人に向けたメッセージです。

「あなたのニオイでこっちは迷惑していますよ。」

ストレートに言ってしまえば、
このキャッチコピーにはそういう意味があるんだと思います。

 

Wikipediaで見てみました。

参照:
スメルハラスメントとは、ニオイを原因として、周囲に不快な思いをさせる行為を指す。「ハラスメント」の一種ではあるものの、意図的な場合だけでなく、当人が気づかぬまま意図せず周囲に迷惑をかけている場合も多い。職場を退職する理由としてスメルハラスメントが挙がるようになるなど、日本においても社会問題となりつつある

・・・

ようはセクハラやパワハラみたいに、
ニオイで人を傷つける行為。

もしくは自分では気がつかずに、
ニオイで人を傷つける行為。

ということみたいですね。

 

さて・・

このキャッチコピーによって
一番得しているのは誰なのでしょうか??

 

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<1:ニオイを指摘できなかった人たち>

いやー、これまで指摘できなくて我慢してたんですよ。
よく言ってくれましたね。

あれは完全に、ただの嫌がらせですよ。

ホント、不快なニオイを発してる人って、
まじで迷惑なんですよね。

気分悪くなるっつーの。

こっちはワザと気づかせるように言ってたのに、
ぜんっぜん気づかないんだもの。

これで気づいてないあの人も
気づくようになるかもなー。

 

<2:自分のニオイに気づいていない人たち>

そうですか・・そういうこともあるんですね。

たしかに自分が無頓着だったせいで、
相手に迷惑かけてたかもなー。

いや、気づかせてくれてありがとう。

 

<3:キャッチコピーを生み出したニオイケアグッズの販売会社>

社会にうまくメッセージを伝えることができて、
人々を啓発することができました。

よかったです。
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スメルハラスメントというキャッチコピーによって、
<2:自分のニオイに気づいていない人たち>
この人たちは、これまで以上に、
ニオイケアグッズにお金を払うようになりました。

そして、
<3:キャッチコピーを生み出したニオイケアグッズの販売会社>
ここにそのお金が流れています。

そう・・

このキャッチコピーによって一番得しているのは、
「言葉を生み出したニオイケアグッズの販売会社」です。

 

 

ここで僕が言いたいのは、
この販売会社を攻撃したいわけじゃないんです。

【あなたがニオイに悩んでいるのはあなたのせいじゃない】

ということです。

テレビ番組やネットニュースなど、
あらゆるメディアや広告を使って
メッセージを発信してきたことで、
世間の人はこれまで以上にニオイに敏感になっています。

本当にささいなニオイまでも、
「ニオうな」という感覚になっています。

そして自分に少しでもニオイを感じると、
「不快なニオイを発している」
と思うようになってしまいました。

人のニオイ自体は別に悪化してません。

人のニオイに対する意識が極端にネガティブに傾いている

いまはそんな状態なんです。

 

もしかすると、少しでもニオっていると、
すごくダメなことだと思ってしまうかもしれません。

ニオイがちょっとでもあると、
絶対に人に嫌がられると思ってしまうかもしれません。

でもそこまで極端な話ではないです。

 

たしかにニオイに敏感な人はいます。

それに、

「そんなこと言われたって、
自分は無臭になりたいんだよ。」

そう感じるかもしれません。

本当にそうですよね。
みんなそう思っています。
その通りだと思います。

ただ・・

自分のこの悩みは
誰かによって過剰に悩まされたかもしれない

ということを、
ちょっとだけでも考えてみてほしいんです。

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