2021/08/23

ネコ科から生まれたネコ科の人間

 

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今日は定休日。ということで軽めに。

ネコに対する共感から始まり、ネコ科の動物へと派生していったこの興味はとどまることを知らず、ついに図鑑(百科)まで購入してしまいました。博士にはまだ程遠いけど、かの生物についてはかなりのことを知っています。もはや約40種全ての名称を覚えてしまいそうな勢い。

そんなことを考えているとふと気がつきました。

”そういえば、生まれて初めてのクリスマスプレゼントは動物図鑑だったな”と。

年齢はもう忘れたけど、願ったプレゼントが何かははっきりと覚えている。「ファミコンが欲しい」。ところが起きて枕元を見てみると、やたらと分厚い本が置いてある。

その時はもう正体を知っていたのだろうか。子供ながらに「なんだよ、ケチだな」と落胆したのを覚えています。

それから何度も願いましたが、決して実現することはありませんでした。枕元のシステムが取り払われ、直談判が可能になってからも何度も直訴しましたが、父には「必要ない」と、頑なにゲームの購入を拒否されました。本当にとりつくしまもない、という感じだった。

それでムカついた僕は毎月千円のお小遣いを一年半貯めたわけですが、今考えてみても、本当にねだっても買ってくれない親だったなと思います。

ただ、だからこそ今の自分が形成されているのだろうと思います。

自分が手にしたいものは自分で努力して手に入れる。その思考は既に高校生の頃から構築されていました。高二の時点でアルバイト三昧で、「欲しいものは自分で働いて買う」という自立心が当たり前にあった。親には期待しない。棚ぼたなんて起こるわけない。宝くじなんて買うだけ無駄。はたから見たら随分と冷めた子供だったろうと思います。

願っても買ってもらえないことで小さい頃からたくさん辛い思いをしてきましたが、やはり今となってはありがたかったなあと思います。

 

きっとネコ科の人間としての生き方は、その土台に両親からの教育があったのだろうと思います。

父も母も両方とも、とても自分に厳しい人たちなので。

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