2021/08/23
人生を変える本との出会い
禁煙に挑戦したことは何度かありました。
たった数日で挫折する度に禁煙の難しさを痛感しました。
タバコを我慢すると、タバコを吸いたい
というストレスがどんどん溜まっていきます。
それでなくても対人関係そのものに
ストレスを感じているわけですから、
禁煙すると二重のストレスを抱えることになります。
タバコを吸い始めた当初は、
「こんなマズイものいつでも辞められる。」
そう思っていたのですが・・
実際は食欲を我慢することに等しく、
相当難しいことでした。
お腹が空いたから食べる、
喉が渇いたから水を飲む、
眠たくなったから寝る、
これら人間の生理的欲求の一つに「吸いたくなったら吸う」
というプログラムが組み込まれてしまったかのようでした。
今回も禁煙を決意したものの、
うまくいく自信は全くありませんでした。
「引き寄せの法則」というかなり怪しげな考え方があります。
自分がなりたい、欲しいと求めることで、必要なものが向こう側からやってくる
というインチキ占い師が使いそうな話です。
この時期の僕は言葉すら知りませんでした。
知らないのですから、信じるも信じないもありません。
なぜこんな話をするかというと、論理的に分析をしても、
この引き寄せの法則でしか説明できないことが度々起こったからです。
僕が前向きに何かを求めた時、本当に行き詰まった時には、
どこかから、誰かから自分に必要なものがやってくる。
そんな現象がちょいちょい起こりました。
この現象は3部作のあらゆる場面に登場するのですが、
とりあえず話半分で読み進めてください。
会社に出社してから朝礼まではバックヤードで従業員と世間話をします。
そんな世間話で何気なく「禁煙したいが難しそうだ」などと話していると、
「じゃあ“禁煙セラピー”を読んだら?」
という声がどこからか飛んできました。
「オレは禁煙セラピーって本を読んだら簡単にタバコをやめられたよ。」
・・・
(本を読むだけでタバコが辞められるなんて嘘クセー。)
特別な情報を得たんだというラッキー感も別にありません。
けれど僕は、本当に何かに操られるように、
その日の帰りにブックオフに寄って
この禁煙セラピーという本を購入していたのです。
当時の僕はかなりひねくれていました。
営業は未経験だというのに、
仕事で先輩がしてくれる有り難いアドバイスは
全て聞き流していました。
「オレのやり方でやるんだよ。」
また何かを学ぶために本を読む、
という事もありませんでした。
禁煙セラピーの冒頭はこのような書き出しから始まります。
「心をオープンにして読んで下さい。」
うげっ!気持ち悪い文章でした。
なんというか・・僕の一番嫌いなフレーズでした。
素直になれと言われると、それを倍にして跳ね返すような
斜に構えた姿勢を貫きました。
期待を裏切られた時に傷つかないために。
ただ・・思いました。こんな気持ちで
この本を読むのは時間の無駄なんじゃないか。
それなら読まない方がマシだろう。
まあどうせ本を読むだけでタバコが辞められるなんて訳のわからない話、
成功したらラッキーぐらいで読んでみよう。
読み終わった時にはタバコを辞めていました。
あまりにもあっけないお別れでした。
本を読み終わった時、
(もうタバコは吸う必要がないものだ)
自然にそう思っていたのです。
なにも強制されていません。
自分自身で納得して、
自分自身でそう思っていたのです。
不思議な話です。
不思議な話ですが、これが真実なのだから仕方がありません。
このタイミングで禁煙セラピーに
出会えたことは本当にラッキーだったと思います。
禁煙が苦しいものだった場合、
その後の対人関係のストレスや口習の対策にも
多大な影響を与えていたと思います。
もしタバコを手放せていなかったら、いまごろまだ
口習との戦いに終止符を打つことはできていなかった。
これは間違いありません。
タバコがあったおかげで突貫工事的に社会生活を送ることができました。
タバコの香りを身にまとうことで、余計なことを考えないで人と会話することができました。
しかし、
タバコの香りで自分の香りをごまかしているうちは、
口習との戦争に勝利することは絶対にできません。
そう、それがタバコであろうがマスクであろうが・・。
タバコとの縁をキッパリ切った僕は、
4月から新たな気持ちで専門学校へ通います。
しかし・・専門学校に通ったことで、
またも強い口習不安が再発してしまうのです・・。
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