2021/08/23
今が幸せであることを思い出す
定休日。空は青く雲は白い。午前中に降っていた雨があがると当たり前の景色がそこにありました。
父が言っていました。
「昔話に華を咲かせるようになったらもう歳。人のありがたみに感謝するようになったらいよいよ。山や空などの景色に感動するようになったらその時は近いぞ」
半分冗談で言っていた話ですが、この歳で日常の風景に感謝を覚えるなんて、ちょっと僕も危ないかもしれません。命を削るような日々が感謝を芽生えさせるのかも。
あるいはこのご時世。死、というものが決して遠い世界の話ではないのだと心が認識しているのかもしれません。
当たり前の日常などない。という当たり前の事実を普段から意識することはありませんが、ふとした瞬間に、それは実感となって湧き起こることがあります。
例えば、いつも目にしていたはずの空がこんなに美しいことに気がついた時。
雨があがり、怪しく黒ずんだ雨雲が去ったところに現れた巨大な入道雲。真っ白で、もくもくとしていて、目の前の空を陣取りその圧倒的な存在感を放っている。「雲」なんて珍しくもなんともないのに「ふと見上げた雲」には感動を覚える不思議。
すると連鎖反応のように「今」という幸せに対する実感も湧き上がってきました。
売れっ子作家になった未来ではなく、夢を追っている今この瞬間が幸せなのだ、という。
過去に何度か夢を叶えた経験があるのですが、どの夢も実現したその瞬間はわりと落ち着いていて、むしろ追っている最中の方が楽しかった、ということがありました。それは違う目的地を目指す度に毎回忘れてしまうのだけど、こういうふとした瞬間にそのことに気づかされます。
だから僕は、定期的に頭を空っぽにして空を見上げるようにしています。
当たり前の景色から「今」を実感できるように。
なんだかちょっと危ない文章になってますが、僕はいたって元気です。
明日からまた頑張ります。頑張りましょう。
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