今回の小テーマは「丁寧」

 

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定休日。久しぶりに開けた青空に感謝を覚えます。やっぱり太陽の光って、気持ちが良い。

〝生きることが趣味である〟と自称する作家にはちょっとした遊びがあります。日々起こる出来事に向き合うのはもちろんですが、それ以外に一つの「小テーマ」を設け、そのテーマに沿った生き方を実践する。といったなんともエキサイティングな一人遊びです。

以前までは「白黒ユニクロ」という小テーマを掲げ、Tシャツからパンツ、ひいてはジャケットまでもを白と黒の洋服だけでコーディネートする。という遊びを実践していましたが、それもある程度板についてきて、むしろ価値観の一部として定着してきた感があるために、もはや意識する必要もなく、ここらでそろそろテーマを変更と思い至りました。この遊びの終着点は、価値観の一部となるか、あるいは「そういう時期もあったなあ」と思い出の1ページとなるかのどちちかです。

今回の小テーマは「丁寧(ていねい)」です。

作家というのは、いや、作家に限らず、自己主張することを生業にしている者というのは、得てして「自分だけの主張」を確立させたいと願うものです。とくに自分のようにまだ売れていない者は、なんとかして〝オリジナリティ〟を獲得しようと躍起になるもの。

しかしそんなものは一朝一夕に得られるものではなく、もがいてもがいてもがき続けた末にふと見つかるものなのかもしれない。という気がしています。自身もまだ自分らしさの波に飲まれている最中ですのでたしかなことは分かりませんが。

そういった段階において、多くの者の頭をよぎるのは「奇抜なことをしよう」という発想。人の目をひくような強烈な表現、他者を暗に否定するような攻撃的な物言いなど、何かしら〝角〟を立てて横並びの列から目立つようにしようと、少し背伸びをした自分を演出してしまう。注目を得ないことにはどうしようもない、という思いがそうさせるのかもしれません。ああ、耳が痛い。

たしかにそれが自身の人間性と相まってうまく作用する人もいるようですが、普段からそんな振る舞いをしていない者がそのように立ち回っても、まず良い結果を生むことはないように思います。現実社会においてそんな苛烈な人はほとんどいませんし、本来の自分像とはかけ離れてしまいますので。

かくいう自分も、短期的にオリジナリティを得たいと切望し、様々な表現を行ってきましたが、やはりそんなの、自分ではありませんでした。自分の言葉ではなかった。

どうあがいても自分は自分以外の者にはなれない。そんな結論に最近思い至り、やはり自分の言葉でものを発信していこうと今は思っています。等身大の自分で。ありのままの言葉で。

背伸びせず、力まず、一つ一つの言葉を丁寧に。丁寧な言葉を紡いだ文章を書く。

「丁寧」を小テーマに、今日からまた邁進していこうと思っている次第です。

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