2021/08/23
作家は自己中の権化
何年ぶりかの二日酔いです。極度の緊張から解放され、ちょっとハメを外し過ぎました。
このほぼ1ヶ月間、執筆中の小説が壁にぶち当たっていました。事あるごとにやってくる〝手が止まる〟という状況です。
今回の壁は、これまでに経験したことのない高さでした。あまりに高くて、いよいよもうダメかもしれないという思いが何度か頭をよぎりました。諦めないだけでは越えられない壁があるのか。己の信念を手放してしまいそうになるほど精神的に追い込まれていました。
妻にもかなり迷惑をかけたはずです。
なんとなくイライラした様子、話しかければやたらとトゲトゲしい相槌。なんなのよ、その態度。と爆発したくなる瞬間もあっただろうと思う。
けれども妻はそれをしない。夫がナーバスになるのは作家業をやっているから。ということを知っているからです。
理由を尋ねたところでどうせ自分には理解できない。むしろ聞いたら夫のナーバスに拍車がかかっていくだけ。それは説明するのがとても難しいからなのだそう。
放っておけば夫は一人で勝手に解決する。しばらくすればまた元気になって戻ってくる。だから距離を置いて見守っているのが一番なのだ。
僕のことを、そして作家というものを存分に理解してくれている妻。本当にかけがえのない存在です。
ひどく体調を崩したり、病気になったりした時には、身近にいる人の大切さをことごとく痛感させられます。まったく人は、いや、作家というのは、現金な人間ですね。
まさにそれを確認するために、苦しい思いをして創作活動を行っているのかもしれません。
自分一人では到底なし得ることはできないのだ、と。
作家って、やっぱりいいなあ。
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