勇気には寿命がない

 

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また啓示のように思考が降って湧いた。次は「勇気」について書け、とのこと。

生きるための能力、みたいなものがあるとして、その能力のうち、自分がもっとも重要だと思っているのが勇気だ。勇気だけは生涯失わずにもっていたいと思っているし、日々使うことで磨きをかけ、最高の状態にしておこうと常々意識している。

『勇気は筋肉と同じである』

僕はそのようにとらえている。

使うことで強化されていき、放っておくことで退化していく。筋トレはまさに前者で、酷使することでその強化を図っている。詳しいことは分からないけど、筋肉の繊維をある程度破壊し、その繊維が再生する際に以前より強化された細胞が形成されるらしい。つまりは細胞の新陳代謝を行うことが筋トレなのだそうだ。

だから勇気は、使わないとどんどん衰えていく。老化とともに使っていない筋肉が次第に衰えていくように。

医療系の専門用語に「廃用性萎縮(はいようせいいしゅく)」という言葉がある。長期にわたって安静状態が続くことにより、筋肉など体中のあらゆる器官が機能低下を起こす現象のことだ。

この廃用性萎縮がもっとも生じやすいのは寝たきりの状態にある時。あるいは長期の療養期間にある時など。ベッドで眠ったままの状態で過ごしていると筋肉を酷使する機会が失われる。そんな状態が長く続くと筋肉は萎縮してしまい、自分の体を支える力を失ってしまう。高齢者が痛みで歩けなくなってしまうのは、まさにこの廃用性萎縮が原因であることが多いそうだ。

勇気もこれと同様だろう。普段から勇気を振り絞ることがないと、そのうち衰えてその機能を失ってしまう。

まさに”萎縮”してしまって。

皮肉なことに、度胸のない人間を嘲笑したその表現が、そのまま勇気の実態を表しているのだ。

 

 

ただ個人的に、勇気と筋肉には、一つだけ相違点があると思っている。

それは、『勇気には寿命がない』ということだ。

人間の筋肉というのは、歯や内臓器官と同様に、老化とともに自然と衰えていくものらしい。ある意味では「消耗品」といわれるように、機能が低下することは自然の摂理であって、誰にも止められないことなのだそうだ。

しかし、勇気は違う。

どれだけ萎縮して小さくなっていたとしても、使えば(振り絞れば)すぐに強化され、そして現役時代と同じように快活なものとなる。まさに風船みたいな感じで、萎んで小さくなっていても、空気(命)を吹き込めば、すぐに使える状態にまで復活させることができるのだ。

そう、だから勇気を振り絞ることに「もう遅い」なんてことは、絶対にない。

30代からでも、40代からでも、50代からでも、どんなに歳をとっていても、あの頃のようにもう一度、快活な勇気を取り戻すことは、できる。

僕たちは、今この瞬間から、どんな苦難にも屈することのない勇気を手に入れることができるのだ。

 

勇気は誰にでもある。生まれた時からずっとある。

もしも「自分には勇気がない」と思っているのなら、萎んで小さくなったそれに気がついていないだけだ。

心の奥から引きずり出し、そして一度使って(振り絞って)みれば、その次からは強い味方となって、今後もあなたを助けてくれるはずだ。

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