2021/08/23
夢想の世界で生きる
最近はネガティブなニュースだらけですね。各地で梅雨入りが始まったことでまた陰湿ムードに拍車がかかりそうです。
今ポジティブで明るいものに触れようと思ったら、漫画や映画の世界からそれを見出すしかないかもしれません。あとドラマとか。
登場人物の気持ちに共感できないがために、これまで一切観ずで育ってきた自分も、最近はPrimeビデオで過去のテレビドラマを鑑賞しています。リビングのテレビを点けたら番組をスルーしてすぐにFireTVでドラマ。これも、最近できた新たな夫婦の楽しみの一つです。
ウチは、というか僕は、8年ほどテレビの無い生活をしていました。必要性を感じていなかったからです。結婚してからもしばらくはテレビの無い生活をしていましたが、その生活スタイルにもそのうち飽きてきて、気分を変えようとあるタイミングでテレビを購入しました。おかげでテレビデオからスピーカー内蔵テレビへと段飛ばしの格上げとなりました。
テレビがある今でも、基本的な考えは変わっておらず、目的もなく電源を点けることはまずありません。リモコンを握る時は目的となる番組があってのこと。ダラダラと垂れ流す、いわゆるBGM的にテレビを視聴することは避けています。
そうする理由は、ネガティブな情報に極力触れないようにするためです。
報道番組、ワイドショー、情報番組、それらすべては、一種のエンタメであると思っています。ただ事実を放送しているのではなく、観ている者の感情を揺さぶる演出が施されている。あるいはそのように情報が取捨選択されている。切り取られている。
そのために、それらの番組を垂れ流しにしていると、嫌が応にも番組の方に目がいってしまいます。そして怒ったり、悲しくなったりと、いたずらに感情が揺さぶられる。だからなるだけ観ないようにしています。
漫画やアニメ、映画やドラマにばかり触れていると、自分の思考が段々とその世界に没入していきます。するとファンタジーの世界と現実の世界とが混同を始め、それらの境界線が曖昧になってきます。
ある種の”現実からの逃避”が始まります。
会社で業務をこなしている時にあり得ない妄想に耽るようになったら、まずその始まりだと思います。誰かに告白されるとか、突然の出会いが訪れるとか。
そのように夢想の世界に没入している人のことを、世間では「イタい奴」と称するようです。現実から目を背けている、いつまでも大人になりきれない大人、という感じで。社会的には不適合者寄りに該当するのかもしれませんね。
それでも個人的には、イタい奴でも別にいいんじゃないかと思っています。
ファンタジーの世界は幸福に満ちています。喜びに満ち溢れています。
人と人とが、あり得ないほど、お互いを思いやっています。いわゆる「愛」ってやつを語り合っています。
そんなものは現実では起こり得ない、そして社会では通用しないことなのでしょうが、それで別にいいんじゃないかと僕は思います。
なぜなら夢想の世界に触れているその瞬間には、とびきりの幸福を感じることができるからです。
今、現実の世界だけに目を向けていると、気持ちはひたすらネガティブに傾く一方です。怒りや悲しみの感情に染まる一方です。
たとえ現実逃避であろうが、少しでも幸福を感じられる方が、日々の生活を豊かに過ごせるのではないかと思います。笑顔で過ごせるのではないかと思います。
だってどのみち、自分がひたすら現実に目を向けていようが、夢想の世界に耽っていようが、自分たちが生きるこの世界は、明日も変わらずに混沌としているのだから。
たとえこの世界は変えられなくとも、自分の生活は変えられる。
現実の世界に幸福を見出せないのならば、夢想の世界からそれを見つければいい。
現実の世界で一人一人の幸福を満たすことができないのならば、あるいは夢想の世界からそれを引用し、実現させることで、幸福を生み出すことができるのではないか。
などと戯言を言ってみたくなった。
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