妻と二人三脚で進む

 

この記事を書いている人 - WRITER -

あまりにも困難が続いたために精神的に少し壊れてしまい、思わず妻にその気持ちをぶつけてしまいました。弱音や愚痴などの心中吐露です。

それは自分にとって初めての経験でした。これまでの人生において、親以外の他人に向かって、溜まった鬱憤をストレートにぶつけたことはありませんでした。当然、友達に対しても。ここまで自分の弱さをさらけ出した経験が一度もなく、自分でも「こんなことを言って何になるんだよ」と思いながら感情をぶちまけていました。

〝もう、こんなことに付き合うのも嫌やろ?〟

それは始末に負えない心中吐露しかり、自身の作家活動についても含めて言った言葉でした。もはや自暴自棄。作家として誰にも必要とされていないであろう自分が、夫としても迷惑であろうと思い、投げやりの問いかけを妻に突きつけました。

すると妻はこう言いました。

〝そんなこと、あなたが勝手に決めないでよ。本当に嫌になったのなら、自分のタイミングでそう正直に言うから。なにもかも思い込みで決めつけないで〟

それは、本当はもう嫌で仕方がないのに我慢しているのだろう? と思っていた自分にとって、とても意外な言葉でした。そしてさらに妻はこう付け足しました。

〝あたしのこと、ナメすぎ。これくらいの苦労で嫌になるんだったら、数年前に、とっくに離れてるよ〟

それは、怒りの色を含みながらも、僕に対する叱咤を込めて言ってくれたことが、十二分に伝わりました。これ以上にない支援者からの激励の言葉。嬉しくて思わず泣きそうになってしまいました。本当に有り難かった。

一人の人間とここまで本音でぶつかり合った経験がなかった僕にとって、昨日の妻との問答は、人間関係の絆を深める術を学んだ最初の瞬間となりました。

思えば、「言われたところで処理しようがないだろう」と思うような悩みや心境については、誰かに話そうとは思ったもののためらってしまい、そのまま自分で処理してことを済ませてきました。いわば「相手にぶつける」ということをしてきていません。

それはきっと嫌われるのが怖かったからだろうと思います。あるいは傷つくのが怖かった。もしもそれをして相手が受け入れてくれなかったら・・そのことを考えるとブレーキがかかってしまい、結局誰にも自分の弱みを見せることができなかった。いわば、ずっと逃げてきたのだと思います。自分の弱さをさらけ出すことから。

もしかすると、誰かにとっては、僕はとても冷たい人間に映ったかもしれません。「俺たち友達なのに俺のことを信頼してくれないのか?」と。それによってまともな友人関係を築くことができなかったのかも。これまでを振り返るとそんなふうに思えてきました。だから友達ができなかったのかもしれません。そのことに気づけただけでも本当に有り難い出来事でした。

 

 

まだ途中。まだ何も始まっていない。まだその時が訪れていないだけ。

自分の信じた道を信じて、そして信じてくれている妻を信じて、これからも二人三脚でやっていきます。

この記事を書いている人 - WRITER -
 

Copyright© 売れっ子Kindle作家 大矢慎吾 , 2021 All Rights Reserved.