2020/08/03

嫌味な先輩の孤独

 

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『侮辱』について・・

僕の書籍やこのメールに度々登場する、
僕が大嫌いだった不動産屋での皮肉屋の先輩がいる。

いつも人を見下してバカにする発言ばかりを繰り返し、
在籍していた四年半で僕も数え切れないほど侮辱された。

当然その被害は僕だけではなく、
多くの後輩がその人にバカにされて辞めていった。

その人に対する恨みや憎しみを口にする者はたくさんいたのだ。

「自分は厳しい社会の中を勝ち抜いてきた」
そうやって自分の自慢話ばかりをする人だった。

本当に、あそこまで他人から嫌われることを何とも思っていない人は見たことがない。

ある時、ふいにその人の過去の話になった。

きっかけは、僕が当時付き合っていた
彼女の母親の人間性が心配だと話したことだった。

僕とその母親が少し揉めた時に垣間見えた母親の態度が、
到底成熟した大人とは思えない陰湿なものだったのだ。

そんな話をしていると、その人はこう言った。

「彼女を洗脳してこっちを向かせろ。
お前を信用させて親を無視させろ」

その声には憎しみがこもっていた。

さらに続けてこう言った。

「オレは自分から親子の縁を切った。
財産を放棄する代わりにあんたらの面倒も見ないと告げた」

その顔は、どこか悲しげに見えた。

それからその人が悪態をつく度に思った。

もしかするとこの人は親の愛情に恵まれなかったのかもしれない。

小さい頃から散々親に助けを求めてきたのに、
その思いをずっと踏みにじられて育ってきたのかもしれない。

自分以外の人間は誰も助けてくれない

人に期待をすると裏切られることになるだけ

オレは自分だけを信じる

そう、心に誓っているのかもしれない。

だから皮肉を言って、期待しそうになる自分を振り払っているのかもしれない・・と。

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