2021/08/23

子供の頃の夢を取り戻す

 

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これまでにどれだけのことを諦めてきただろうか。

やりたいこと。欲しかったもの。

小さい頃、そこそこ親が厳しかったので、あらゆる物事を我慢して育ちました。一緒に買い物に行ってお菓子を買ってもらえたことはなかったし、外食して飲み物を注文させてもらえたことは一度もなかった。欲しかったゲームも半分自分でお金を出して買いました。

少年野球も親の送迎が必須だったので却下。サッカー教室も高いからダメ。

欲しいものも与えてもらえず、やりたいこともやらせてもらえないまま、中学まで育ちました。

けれども中3の時に精神が崩壊して以降、両親は、僕に一切の制限を与えることをやめました。

「あんたの人生や。好きなようにしたらいい」

そうして僕は、高校卒業と同時に田舎から単身、大阪へと引っ越しました。

今思えば、あれから一度も、僕は諦めていません。

24歳で国家試験取得のために予備校生になり、28歳で起業し、34歳で作家になり、36歳で主夫になった。自分の声に正直に、忠実に従って生きてきました。

たくさん挑戦をしてきた分、たくさんの苦労をしてきたし、たくさん恥もかいてバカにもされて、散々苦しんで今日まで生きてきました。何をそんなに生き急いでいたのか。過去を振り返った時に自分でもそう思う時があります。

けれども同時に、このようにも思います。

『自分はなんて幸せな人生を送っているのか』と。

 

 

夢は叶えてこそ、だとは思います。

けれども「幸せ」の観点から見ると、夢を実現させた時だけでなく、夢を追っている時にも大きな幸福感を感じている。ということに最近気がつきました。

夢を叶えられたことが幸せなのではなく、夢を持っているということが幸せなのかもしれない。そんなことを思います。

いつまでも夢を追っていることは恥ずかしいことなのでしょうか?

いつまでも自分のやりたいことをやっているのはダメなことなのでしょうか?

社会では通用しないのは分かってるし、他人からバカにされることも十二分に分かっています。だけどそれは、他人からの評価が悪くなる、というだけの話です。

自分自身はどうなんだろう。自分に同じ質問をしても、同じ答えになるのだろうか。

子供の頃の夢をいま再び取り戻すことが、そんなに悪いことだとはどうも僕には思えません。

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