2021/08/23
対岸の火事(家事)
苦労とは、してみないと分からないもので、自分が同じ目に遭った時に初めて、相手の痛みや苦しみが理解できるのかもしれません。
料理、洗濯、買い物、掃除、ゴミ出し。なんという大変な仕事なのでしょうか。
「整っている状態」を合格の基準とするならば、公休日など存在しません。毎日タスクが発生するので。料理が終われば洗い物、洗い物が終われば洗濯、ホコリが舞ってまた掃除、あぁもうすぐゴミ出しの時間だ。
明日は何のゴミの日だろう? 今日中にまとめとかないと。明日は燃えるゴミの日だし、今日は魚の塩焼きにしようか。でも安売りの日はあさってか・・。じゃあ、冷蔵庫に豆腐が残ってたし、麻婆豆腐でもしようかな。
あっ、天気予報を見たら明日からしばらく雨だ。今日のうちに布団を干しておかないと。シーツも洗わないとな。二人分の枕も干して。
ベランダのスペースが足りない。とりあえず一人分を。どっちが長く干してないだろう?
しばらく雨だったら買い物にも行っておこうかな・・
そうこうしているうちに昼ご飯の時間がやってきます。気付けば、あっという間にもう夕方。風呂を沸かして、夕食の下ごしらえをして。
毎日家事を完璧にこなしていたら、自分の時間など、とても確保できません。
たまには何もせずに休みたい。今日はちょっとサボらせてほしい。だらだらするのはダメなこと?
出来て当たり前。やって当たり前。
褒められることもお礼を言われることもない。
そのストレスたるや、尋常なものではありません。
以前までは当たり前だと思っていました。
どうして妻の苦労を分かってあげられなかったのだろう?
どうして妻の心労を汲み取ってあげられなかったのだろう?
夫婦間のコミュニケーション不足が原因で離婚、そんなのは、ウチの家庭とは無縁だと思っていましたた。ウチらは築いてきた絆が違う。乗り越えてきた苦労が違う。
・・なんにも分かってなどいなかった。
ただ、分かったつもりでいるだけだった。
気付いてよかった。分かってよかった。理解できてよかった。
「こんな苦労を乗り越えてくれてたんだね。ありがとう」
間に合って、本当に、よかった。