2021/08/23
幸せのカタチが多様化
テーマ:「あなたの中のナルシズム」
僕の学生時代はSNSなんて無かった。
自分の顔や、自分の書いた文章を、
不特定多数の人間に公開するなんて考えもしなかった。
人前に立つとしたらテレビが唯一の場だっただろう。
だけど、芸能界なんてまるで別世界の話。
自分達は普通に就職して、普通に結婚して、
ボチボチ幸せな家庭を築いていくのだろうと誰もが思っていた。
自分が何か自己主張するとしたら、
人より少し良い車に乗るか少し大きい家を建てることくらい。
あとはこだわりの趣味を女子社員に自慢するくらいだ。
ひと昔まではみんなそうだったと思う。
良い大学に入って良い会社に就職する、
そして人生のパートナーを見つけて幸せな家庭を築く。
それが誰しもの考える幸せのカタチだった。
だけど・・その幸せのカタチはもはや崩壊している。
たとえ良い会社に入っても、
将来その会社がどうなるかはわからない。
”老後の蓄えは2,000万円必要”
という金融庁の話にもあったように、
年金もまともにもらえるのかが不透明だ。
介護施設の不足は相当深刻で、
うちの祖母も入所するまでにかなり苦労した。
しかも介護保険の審査はもの凄くシビアだ。
「要介護」の認定なんてまずとれない。
せいぜい「要支援」の認定くらいのもので、
その身内における家計への負担は相当なものになる。
介護施設に1人入所するだけで、
毎月の家計への負担は10万円を軽く超える。
そんな状態が何十年と続くのだ。
もはや、将来安泰なんてものはない。
下手すると僕たちは一生我慢を強いられるかもしれない。
果たしてそんな人生が楽しいのだろうか?
だったら多少生活が苦しくとも、
自分の好きなことをしながら生きる方が幸せかもしれない。
家庭を築くことにこだわらず、
一人でのんびり生きていくことも一つかもしれない。
色んな考え方ができると思う。
つまり、今は幸せのカタチが一つに決まっていない。
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