2021/08/23

幸せの価値観を世間とは照らし合わせない

 

この記事を書いている人 - WRITER -

ネットニュースを流し読みしていると、女優・高岡早紀さんのインタビュー記事に目が留まりました。本日より公開される映画のPRの一環なのだそう。

記事内には、高岡さんのこのような発言が掲載されていました。

「シングルマザーとして子供たちを育てました。家族から幸せや癒しをもらっています。常に周りに誰かがいて欲しいし、いてくれた方が安心感があり、楽しさも倍増する。友達は少人数でいいと、もしくはいらないくらい」

かの女優の強い意志が感じられる発言だと、僕は思いました。友達は”いらないくらい”なのだそう。ネコ科の自分は思わず、共感。

全文を読んでみると、高岡さんには三人のお子さんがいるらしく、三番目の長女は未婚の男性との間に授かった子供なのだそうです。「結婚しない」という道を選択したところも、また”我が道をゆく”感があってカッコいいなと。なにせこの人は目力が、凄い。

考えてみたら、この人が演じるドラマの役どころって、けっこう男勝りというか、「強い女性」みたいな役が多かった印象があります。あるいは役者の人間性に近いキャスティングがなされているのかもしれない。などと、勝手な想像を巡らせていました。

 

 

詰まるところ、「自分」というスタイルを確立している人は、幸せの価値観を世間と照らし合わせることをしないのではないか。そんなことを僕は思いました。

自分がこれから歩む道を選択する際に、世間一般的にはどうなのか? ということを考えない。それが結果的に、周りからは「我が道をゆく人だね」などと言われてしまう。

結婚や出産なんかは、否が応でも「世間体」というものが関わってきます。自分がよくても周りがそれを許さない、ということが往々にしてあるので。

例えば子供に関していうと、「子供の為には両親がいた方がいい」と世間ではいいます。子育てには父性と母性の両輪が必要なのだ、ということらしい。

今でこそシングルマザーは珍しくないですが、ひと昔は、女の人が一人で子供を育てたいと親に言おうものなら、「子供が不幸になるからやめておけ」と猛反対を受けました。できちゃった結婚と共にそのケースが増えたことで一般化されはしましたが、今でも決して大歓迎ムードではないと思います。

僕自身も「まだ子供を作らないの?」とたまに聞かれます。まるで子供のいない結婚生活はおかしい、みたいに。

けれども子供がいなくても結婚生活から学ぶことはたくさんあるし、向き合うべき課題は次々と訪れます。もちろん不幸だなんてまったく思わない。

そういった世間体が関わってくる中で、自分が思う道を進もうと思ったら、周りの声なんて放っておくしかありません。「一般的に」なんて物差しに当てはめて人生を考えていたら、自分の行きたい道を進み続けることなんて到底できない。

そもそも、自分の人生は、自分以外の誰のものでもありません。

この命は親から授かったものですが、それを使って歩む人生は、自分だけが決定権を有しています。なぜなら、その人生の当事者になれるのは、自分一人だけなのですから。

だから世間一般の価値観なんて、単なる”参考”程度で考えればいいのでは、と僕は思います。

 

我が道をゆく女優のインタビューを目にして、なんだか勇気が湧いてきました。

ネコ科の人間、頑張れ。

この記事を書いている人 - WRITER -
 

Copyright© 売れっ子Kindle作家 大矢慎吾 , 2021 All Rights Reserved.