2021/08/23

怒りや憎しみを人生の活力に

 

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高校の頃にアメリカで同時多発テロが起こりました。そのおかげで、高三の修学旅行の行き先がシンガポールから国内に変更され、今日まで一度も、この国を出たことがありません。

報道によれば、ここ一年の学生の修学旅行は日帰りが多いそうです。
(きっと無くなったところも多いはず)

学生時代の一番の思い出が日帰り・・。

どれだけ苦汁を舐めるような学生生活を送っていたとしても、修学旅行だけはいつまでも思い出に残るものだと思います。たとえ最悪の修学旅行でも、それが大人になってから話のネタになったりもする。

きっと日帰りでは思い出にも残りづらいのではなかろうか。昨今の子供たちを心から気の毒に思います。

 

 

我慢させたところで自分の気持ちを抑えることはできない。僕はそう思っています。

僕たちには「理性」と「感情」があり、それらをもとに日々決断し、行動を起こしているそうです。

社会生活を送るうえでは、多くの場面で「理性」が求められ、「感情」はできるだけ内側に押しとどめるように指導されます。誰に指導されるの? と聞かれると困りますが。たぶん大人です。

じゃあ、その押しとどめた感情はそのまま自然に消滅するのか、というと、たぶんそんなうまくはいかない。怒りや憎しみの感情を、ひたすら堪えることで消滅させられるのならば、生きることはどれだけ楽だろうか。

抑え込まれた感情は、きっとどこかで噴出し、そして誰かに当たっているはずです。強い言葉とか、もしくは物理的な暴力となって。そういう意味ではアルコールは必要悪なのかもしれません。「酔っ払ってるからしょうがねえな」と相手も思えるから。

今はその機会も失われつつあって、じゃあ矛先はどこへ向かうのだろうか? と考えると・・ネガティブな妄想をせずにはいられません。

 

 

僕はこれまで、「怒り」や「憎しみ」を、自分の生きる活力に変えて頑張ってきました。

それらのネガティブな感情は、とかく悪いイメージをもたれがちですが、それも一つのエネルギーであると個人的に思います。つまりは行動を起こすための源となる。

だからそのエネルギーを他人に当てるのではなく、自分の人生のために使った方がいいと僕は思います。

「オレは絶対に人生を変えてやる!」

「私はもっと自分らしく生きるんだ!」

「誰かの言いなりになるのなんてもうゴメンだ!」

このような思いの源泉は、おそらく「希望」とか「夢」とかいうよりも、むしろ現状に対する”不満”とか”苛立ち”のようなものなのではないだろうか。という気がします。それらが起爆剤となり、信じられないほどのパワーが生み出される。自分の経験からはそう思います。

 

怒りや憎しみを抑えこんでも、いつかどこかで噴出する。

どうせなら、そいつを自分の為に使ってやろう。僕はそう思います。

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