2021/05/12

思いやりって、難しい

 

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今日の昼、母方のおばあちゃんから電話がかかってきました。内容はとくに何もなく、久しぶりにただ話したかったということでした。

嬉しかった。と同時に、また悲しくもなった。

おばあちゃんと話すのは正月以来です。その間に何度も電話しようと考えては思いとどまり、ずっと二の足を踏んでいました。

すでに90を越えているおばあちゃんはかなり耳が遠いです。数年前は何度も聞き返されたりするくらいで済んでいたのですが、今では会話するのが困難なほどになりました。対面で話していればまだなんとかなるけれど、電話では、ちょっと難しい。

僕自身は、そんなことまったく気にしません。何度も聞き返されても答えればいいだけだし、大きめの声で喋ったり、少しゆっくりめに話したりすれば、それで済みます。そんなことでおばあちゃんと話すのが億劫になるわけがない。

そう、僕の方は、別に問題はありません。

おばあちゃんがとても気を遣う人。というところが、問題です。

会話が聞き取れなくて、何度も聞き直したりすることを、おばあちゃんは「相手に申し訳ない」と思う人です。またおそらく、そのような体の衰えという自然現象に対して、必要以上に憂いてしまう人です。後半は歳をとってくると誰もがそう感じるのかもしれませんが。

なので、孫の僕が電話をすることによって、おばあちゃんに歯がゆい思いをさせてしまうかもしれません。必要以上に憂う機会を作ってしまうかもしれません。せっかく孫が電話をくれたのに、と。

かといって、これまで定期的に電話をかけていたのに、僕がまったく電話をしなくなると、”自分の体のせいだ”と、また悲しい気持ちにさせてしまうかもしれません。うちの親も電話をかける頻度が減ったらしくて、きっと寂しくもあるだろうし。

などとゴチャゴチャと考え、電話しないままでいたところに、おばあちゃんの方からかかってました。相手からの電話の場合は、向こうが質問をする形になるので、いつもより会話はスムーズにできました。一般的な返事をすれば、おばちゃんも聞き取れるから。会話って、半分相手の返答を予期しながらしているところがあるのかもしれません。

「今後はこっちからかけるんじゃなくて、おばあちゃんの電話を待った方がいいのかもしれない」

そう思ったら、なんだか無性に悲しくなってしまいました。

やはりおばあちゃんの孫。僕の方も、おばあちゃんと同じように、あれこれと色んなことを考えてしまうタイプです。ほんと、お互いに大変だね。

 

 

相手のことを考えて。相手の立場に立って。

思いやりって、本当に難しいですね。

だけども、最後まで、諦めずに考え続けていきたいし、悩み続けていきたい。

その自分の想いは、きっと、おばあちゃんに届いていると思うから。

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