2020/10/19

新テーマ「謙遜」

 

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時間も増えたことだしエッセイを綴っていこうと思う。

新たなテーマは「謙遜」。

ちなみに最初に言っておくと、
僕は謙遜などする必要はないと思っている。

いや、むしろ男性の場合は、
意識的に謙遜してしまう癖を治すべきだと思っている。

謙遜する姿勢は、僕たちのために作られた概念ではない。

謙遜とは、『権力者のために』作られた概念なのだ。

 

 

それは社会に出た若者たちが「違和感」として学ばされる。

学ばされるといっても、
会社や上司から明確に指導されるわけではない。

目には見えないが確実に規則化されているその暗黙の了解を、
若者たち自身の肌感覚で半強制的に習得させるのだ。

例えば、新入社員たちは、入社後に必ずこんな場面を経験する。

与えられた業務を期限よりずっと早くこなした新入社員が、
少し得意げな表情を浮かべて上司にその完了報告をする。

すると、その報告を受けた上司は、
フロア内に聞こえるボリュームで相手を褒め称える。

「君は本当に仕事が早いね。きっと頭の回転が早いのだろうね」

想像していた通りの反応が返ってきた新入社員は、
したり顔で自身の能力をフロア内へとプレゼンする。

「はい、そうだと思います。小さい頃から褒められていたんですよ。この調子でガンガンやっていきますね」

するとそのプレゼンを聞いたフロアの人間たちから「クスクスッ」という笑い声が聞こえる。

”あれっ? オレ、なんか変なこと言ったかな・・”

就職活動時に自己アピールの大切さを学んでいた新入社員は、
入社前と入社後の先輩の態度の違いに思わず戸惑ってしまう。

けれども何度かこの不快な感覚を味わううちに、
自分がとんだ思い違いをしていたことに気がつく。

”そうか。自分を誇ってはダメなんだ・・”

先輩たちが求めているのは快活な自分ではなく、
ひたすらへり下って謙虚な態度をとる自分なのだ、と。

会社が求めているのは想定外の結果を上げる社員ではなく、
与えられた指示を過不足なくこなす従順な社員なのだ、と。

そうやって新入社員たちは肌感覚で「謙遜」という概念を学ぶ。

そうして彼らは1年後にやってきた後輩たちに対して、
今度はフロアにいる他の先輩たちに交じって「クスクスッ」という笑い声を飛ばすのだ。

”アイツ、自分が「分かっていない」ということに、全然気づいてないな”

こうして謙遜する姿勢は次の世代へ脈々と受け継がれていく。

そう、僕たちの先祖がそうしてきたように・・

 

 

「謙遜」は何の為にあるのだろう?

「謙遜」によって誰が得をしているのだろう?

「謙遜」は僕たちにどんな弊害をもたらしているのだろう?

 

明日から、この「謙遜」についてちょっと書いていこうと思う。

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