暗い暗いところに居ます

 

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真の思いやりはキレイゴトからは決して生まれない。そう思っています。

自分が良いと思うことが相手にとっても良いかどうかは分からないし、そしてまた自分の正義が相手にとっての正義と一致するとは限りません。だからこそ良かれと思ってした行為が相手の心を満たせるかどうかは分からない。まずは相手の立場にたって物事を考えてみることが重要。

つまり、物事というのは片方の視点から見るだけでは決して真理に辿り着くことができない。ということになり、単なるキレイゴトだけでは相手に対する思いやりとしては不十分である、ということになります。そこにはきっと「厳しさ」と「優しさ」という両極が存在し、そのどちらも踏まえたうえでの相手に対する関わり方が必要になってくるのだと思います。

あるいは創作も、そうなのかもしれません。

自分が描くものは、読んだ人の心を満たすものでありたいと思っています。だからこそ自分が描く小説の世界観は〝キレイゴト寄り〟になるのだろうと思います。相対的に見てみると。

けれども人の心を満たす作品を創るためにキレイゴトだけを拠り所にしていては、きっと読者の心を満たすことはできないだろうと思います。片方からの視点だけでは真理にはほど遠く、またそれはまさにキレイゴトでしかない物語に終始しまうと思う。

というわけで、ドス黒く汚い世界から見た視点をも、自身に取り入れようとリサーチをしています。観ているうちに胸糞悪くなってくる映画の数々。ひたすら誰かを痛ぶったり、残虐な仕打ちを施したり、まるでゲームをするように次々と人をアヤめていく作品。そういう世界の登場人物たちにも感情移入をしてみようと思います。

ああ、気分が優れない。

そりゃあそうだ。こんなにも暗い暗いところに滞在していたら、自身の正常な精神までも侵食されてしまう。ほどほどにしておかないと自分までおかしな方向に進んでしまいそうである。

けれども、やはりこういうところにも足を踏み入れないと。

真に人の心を動かす作品とは、暗く冷たいところから飛び出すようにして誕生するはずだから。

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