2021/08/23
毒舌な読者
僕が新しく本を出版した時、
最初に購入してくれるのは、いつも同じ人物だ。
その人物は、読み終わったその本について、
正直なレビューを著者の僕だけに伝えてくれる。
何を隠そう、その人物とは『妻』だ。
妻は僕を応援してくれてはいるけど、
僕の本のファンではない。
一人の読者として、一般の読者と同じように、
お金を払って書籍を購入してくれている。
しかも、読者の誰よりも正直に、
著者である僕に感想を述べてくる。
「最後まで読む気にならなかった」
これまでに出版した五冊の本に対して言われた言葉だ。
「読んでも明るい気持ちにはならないね」
こんな事も言われた気がする。
ただ、妻はニオイに悩んできた人間ではないので、
そう思うのは仕方がないだろう。
だけど最後まで読む気にならないって、
なんて素直で、なんて直球な感想なんだと思った。
そんな妻が昨日言った。
「3回泣いてしまいました」
先日に出版した、新刊の感想だった。
これまでは、一冊たりとも、
最後まで読みきってくれた事はなかった。
「開き直りのススメ」なんて、
お金を出して買ったのに、未だに読んでいない様子。
今回、初めて最後まで読む気になったようだ。
嬉しかった。
正直な妻の意見は信頼できる。
僕に気を遣って良い感想を言おうとか、
そんな優しさをかけてくれる妻ではない。
だからこそ、僕は自信をもってこう言える。
『今回の本は面白い』
これまでに出版した書籍とは、
なにもかもが違う。
体験した出来事を作文的に書いたものではなく、
一つの物語として、悩みから「解放」される為に
必要なことを書いたつもりだ。
ぜひ読んでみてほしい。
関連記事 - Related Posts -
最新記事 - New Posts -
-
2023/09/23
-
スピリチュアルとは極端な性格のものではないはず
-
2023/09/23
-
自己啓発本は利用すればいいと思う
-
2023/09/18
-
過剰に適応しようと躍起になるのも、どこか醜い
-
2023/09/18
-
潔癖なまでの「自分らしく」は危ないのかも