2021/08/23
煽り報道をシャットダウンするその前に
昨日、ネットニュースにて、
「累積失業者数が五万人を超えた」
という記事を見つけた。
いわゆる”例の影響”による雇い止め、解雇者の数の累計だ。
ただ詳しく調べてみたところ、
どうやらその数は五万人どころの話ではないらしい。
公表された数は、
あくまでハローワークによる聞き取り調査を集計したものであって、
この数字と実際の数字には大きな乖離があるそうだ。
ある専門家の話では、
「実際は100万人ほどではないか」
ということらしい。
多少インパクトを狙って誇張されてはいるだろうけど、
その点を考慮したとしてもかなりの数だ。
きっとこの手の話をすると、
「いたずらに人の不安を煽るな!」
と反発心を抱く人がいるだろうと思う。
たしかに、それについては僕も強く否定はできない。
こんなネガティブな情報をわざわざお届けしている次第なので。
ただ、僕は雑誌やネット記事のライターではないので、
記事にインパクトを求める必要は全く無い、ということは理解してもらえればと思う。
様々な業界で危機が叫ばれていることもあり、
特定の業種に限ってその数が増えているわけではないらしい。
ただやはり、僕みたいな派遣社員の割合が圧倒的に多いそうだ。
あらかじめ雇用期間が契約で定められていることもあり、
会社としては真っ先に切りやすい人材なのだろう。
本人もそれを承知で働いているので、仕方がないといえば確かにそうだ。
ただ、これほど急に状況が変わるとは誰も想像していなかっただろう。
誰しもが「いずれはAI(人工知能)に取って代わるだろう」という予想はしていたけど、
まさか、このウィルスがその時をもたらすとは思いもしなかったはずだ。
なにせ最初にグラフが急上昇してからまだ半年も経っていない。
まさに、あっという間にその局面に突入していたのだ。
他人に危機感を煽られるのはたしかに不快だ。
僕自身もニュースを見ていていつも腹立たしく思っている。
ただやはり、ある程度危機を察知しておくことも大切だと思う。
事前に察知することによって、
それに対する「備え」を用意することができるからだ。
最低限の備えを用意したうえで、情報を断捨離するのが好ましいのではないだろうか。
父からも先日、「台風に気をつけろよ」と忠告を受けた。
それについては「なるべくカーテンを閉めるようにしているよ」とだけ答えておいた。
雨戸の無いマンションの一室の場合はそれ以上やりようが無い。
ただ、そうするだけでも、随分と違うだろうと僕は思っている。