2020/10/19

理想の世界と愚かな人間

 

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テーマ:輪廻転生

 

ちょっと想像してみてほしい。

もしも、いまこの地球上が、魂の世界に瞬間的に移行したらどうなるだろうか?

・・・

魂の世界では、人の思考は100%実現する。

自分の欲望は、すべて自分自身で叶えることができる。

”お金持ちになりたい!”
そう思った次の瞬間には目の前に1億円の札束が積まれる。

”広い家に住みたい!”
そう思った次の瞬間には300坪の立派な邸宅が出現する。

”美人になりたい!”
そう思った次の瞬間に鏡を見れば憧れの芸能人の顔が映っている。

”最高級の肉を腹一杯食べたい!
そう思った次の瞬間にはA5ランクの松坂牛焼肉セットが目の前に並ぶ。

これまで我慢していたあらゆる欲望を満たすことができるのだ。

となれば・・どうなるかは想像に難くない。

多くの人が自分の欲望を満たすためにひたすら思考を具現化させるだろう。

当然、働く人なんて誰もいなくなる。

仕事を頑張る必要なんて全くない。

もう煩わしいことや面倒くさいことを考える必要なんてないのだ。

そうしていつしか地球上は、
人々の具現化した物で溢れかえっているだろう。

街を歩けば、他人の目も気にせず
ひたすら己の欲望を貪る人間の姿がそこにある。

ある人は裸の美女を並べてひっきりなしに性行為にふけっているだろう。
ある人は世界中の美食に囲まれながらガツガツと飯をかきこんでいるだろう。
ある人は誰よりも高いビルを建てるだろう。
ある人は誰よりも広い家に住むだろう。
ある人は誰よりも広い土地を生み出すだろう。

”誰よりも自分が・・誰よりも自分が・・”

こうしていつしか地球上は、
各々が果てしない欲望を満たすだけのおぞましい世界と化す。

その様子はまさに”地獄絵図”・・

そのうちに、誰かがこんなことを言い出すかもしれない。

「他の奴らが邪魔だな・・」

自分の理想の世界を作りたいのに、
他の人間がいるせいで自分の作った世界が侵害されてしまう。

自分の理想を完璧に実現させるには他の人間の存在が邪魔になる。

他方で・・他人との競争を好まない人たちは、こんなことを言い出すかもしれない。

「せっかくこの世界が自由で平和になったと思ったのに、
変な考えをもった人たちがいるせいで全てが台無しになってしまう。
あの人たちを地球から追い出せないだろうか・・?」

夢のような世界がようやく訪れたというのに、
一部の人間のせいで、みんなの平穏が脅かされてしまう。

だから悪い心をもった人たちを追い出し、良い心をもった人たちだけで暮らしたい・・

こうして、真っ向から対立した二つの考えは、
やがてこの世界と同様の現象を引き起こすだろう。

そう、『戦争』だ。

 

 

たとえこの地球上がどれほど素晴らしい世界になろうとも、
そこで暮らす僕たちが未熟ならば結局は同じことなのかもしれない。

理想の道具がさらなる争いの火種になるだけだ。

けれどこの物質世界の場合、
事態が悪化しても最終的にはどうにかなる。

形あるものは必ず終わりを迎える運命にあるからだ。

つまり、「跡形もなくぶっ壊す」という結末がある。

聖書のヨハネの黙示録などに書かれている”終末論”は、
まさに人間同士の争いの最後の結末を想定して書かれたものなのかもしれない。

そうなったら地球上はまたゼロから作り直すことになるのだろう。

ノアの箱舟に乗った者たちがそうしたように、
荒廃した大地でまた文明を興すことから始めるのだ。

 

そうやって地球も人間も、生まれ変わりを繰り返しているらしい・・

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