2021/08/23
相手と分かり合う必要はない
テーマ:陰と陽
男性と女性は何もかもが違う。
だからこそ夫婦間では様々な対立が起こる。
よくいうように女性がグチを言ってきた時、
男性はそれを解決しようとするけれど、
女性は別にそんなことを求めてはいない。
ただ話を聞いてくれて、
そして共感を示してくれたらそれでいいらしい。
基本的に、女性同士の会話には否定が存在しないそうだ。
友達の話を否定することなく、肯定し、共感し、
さらに笑いにつなげていくことが彼女たちはできるとの事。
だからきっと、僕たち男性のように、
殴り合いの喧嘩に発展することがないのだと思う。
そのように女性は人との繋がりを重視しているため、
他人とのコミュニケーション能力が男性よりも遥かに高い。
会社でチームを組んで仕事をする時など、
女性がいるだけでチーム内のコミュニケーションが円滑に進むことが多い。
所々で男性の足りない部分をフォローしてくれるからだ。
対して男性は、基本的に一匹狼のようなスタンスで仕事をする。
与えられた仕事を黙々とこなし、
業務中には他の社員とあまりコミュニケーションをとらない。
そのスタンスが、時に女性をイライラさせてしまう。
仲間とのコミュニケーションが不足していると、
伝達ミスや業務内容の重複など、
連携ミスからしばしば失敗が起こる。
そのせいでもう一度やり直しが必要になったり、
後々になって修正を求められるのはよくある話。
女性にとっては、
「そうなるのが嫌だからコミュニケーションをとっているのに・・」
という話らしく、他の人の動向に気を配らない男性の一匹狼なスタンスに腹が立って仕方がないのだそうだ。
それはまさに、ゴミの日や子供の予定をまったく把握しようとしない夫にキレる妻のそれと同じだろう。
男性は人との繋がりや一体感よりも、
「自分にとってベストな成果を生み出す」
ということを重視して仕事をするのだから仕方がないのだ・・
ドラマなどで夫婦喧嘩のシーンが出てくると、妻が夫に向かって、
「どうして分かってくれないのよ!?」
とヒステリックに怒る様子がよく描かれる。
それと対照的に、男性の場合は、
「それくらい分かるだろうが!!」
と高圧的に妻を怒鳴る様子がよく描かれる。
夫は妻のことを分かっていないし、
妻も夫のことを理解できていないらしい。
つまりはお互いがお互いのことを分かっていないのだ。
僕も妻と8年付き合って結婚したにも関わらず、
これほどお互いに理解し合えないものなのかと愕然とした。
一緒に暮らした時間が短いためかと思ったけど、
時間が経っても相変わらず妻を理解できないことが度々あった。
いまだに「オレにはわからん」という状況がよくある。
・・ただ、いつからか僕はこう思った。
『分からなくてもとにかく妻の話を聞こう』
妻の感じている苛立ちや怒りの感情を理解できない場面は多々ある。
けれど、それでも妻の話を最後までしっかりと聞こうと思ったのだ。
否定することなく、無理に肯定することもなく、
話を遮らないで、最後まで妻の話をキチンと聞くようにした。
「僕には君の気持ちは分からないけれど、
僕は君の話をちゃんと聞きたいんだ」
そういう姿勢で妻ときちんと向き合った。
その結果、妻との無用な口喧嘩は減り、
お互いに声を張り合げるようなこともなくなったのだった。
男性は理屈で考える。
だから相手が男性だった場合は、
しっかりと説明をすることがコミュニケーションを深める有効な手段となる。
けれども女性は感情で物事を考える。
感情が豊かに変化していく女性に対して、
理屈をくどくどと説明したところで逆効果を生む。
「なんか面倒くさい」と意味なく疲れさせてしまうだけだ。
そうやって口だけでなんとかしようとするのではなく、
しっかりと相手に自分が行動しているサマを見せないといけない。
「いや、ちゃんと聞いてるって」
なんて上辺だけの返事をするのではなく、
相手の目を見て、首を縦に振って、
きちんと話を聞いているのだと相手に見せなければいけない。
なぜなら、女性は、そこまでやった男性の”姿勢”を見ているからだ。
上っ面でなく、男性が実際に行動した様子を見てくれている。
感受性が豊かな女性は、男性がいちいち説明せずとも、
自分が大切に思われているかどうかを的確に読み取ることができるらしい・・
陰と陽は分かり合えないかもしれない。
けれども分かり合えなくても別にいい。
重要なことは、自分とは真逆の陰陽の考えを知り、
そしてその価値観の違いに触れてみることなのだ。
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