2021/08/23

相手を受け入れるとは?

 

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不幸な出来事その6「父の難病」

相手の気に入らない部分も受け入れなければ、
人間関係など成立しないことがわかった。

受け入れ難い親の考え方も受け入れなければならない。

どうやったら受け入れられるだろう?

悩んだ末、僕はまず親の気持ちを考えてみようと思った。

親の人生を考えてみようと思った。

父は18の時に父親(祖父)を亡くし、
若くして一家の大黒柱になった。

母親(祖母)の面倒を見なければいけないし、
近所の集まりにも全て自分が顔を出さなければいけなくなった。

友達と一番遊びたい時期に、
大きな責任を背負うことになった。

ガムシャラに頑張らざるを得なくなった。

母は16の頃、実費で学費を払い看護学校に通った。

そしてそのまま看護士になり、
父が病気になる現在までずっと医療に携わってきた。

つまり母にとっては病院が母の人生だ。

たとえそれで父の病気が治らないとしてとも、
それ以外の治療など考えもしないだろうと思う。

二人とも、誰にも頼らずガムシャラにやってきた。

二人には二人の人生経験がある。

二人の価値観がある。

正しいとか間違っていることと、
自分たちが納得できるかどうかは別問題なのだ。

正しいことを重視するのではなく
二人が納得するかどうかを重視するべき・・

そう思ったら、
考え方の違う両親のことも受け入れられたのだった。

あの経験で僕は初めてわかった。

相手の嫌な部分を受け入れるとは、
相手の嫌な部分を我慢して受け入れることではない。

受け入れるとは、
相手の大切にしている価値観を理解し、
そしてそれを尊重してあげることなのだ。

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