2021/08/23
自分でまいた種
不幸な出来事その6「父の難病」
主治医からは「治らない」と言われた。
だから僕は自分の探しあてた別の治療法を提案したが、
どれだけ説得しても父は頑として首を縦に振らなかった。
相手が変わらないのなら
自分の方が変わるしかない。
親の考えを受け入れなければいけないことはわかっていたけど、
どうしても僕は、それを素直に受け入れることができなかった。
思えば、過去に一度もそんな経験はなかった。
「嫌なものは嫌」
「やりたくないものはやりたくない」
そうやって自分の素直な気持ちに従ってきた僕には、
相反する他人の考えを受け入れたことなどあるはずがなかった。
僕は引きこもっていた部屋から出る時に、
「これからは自分の気持ちに素直に生きる」
そう心に決めていた。
だけど、もしかすると、
それは単なるワガママだったのかもしれない。
不快な思いを我慢しなかった事で、
これまでに多くの人間関係を失ってきた。
それまでは、
「他人の気持ちに共感できない自分には友達ができない」
そう決めつけていた。
ただもしかすると、それは自分で撒いた種だったのかもしれない。
自分自身で友達がいなくなるようにしていたのかもしれない・・
そんなふうに考えるようになった。
自分が許せないと思った相手の行動や考えも、
ある程度受け入れなければ人間関係など成立しない。
この葛藤の時期に、僕は少しずつ気付いていった。
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