2020/08/03

自分でまいた種

 

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不幸な出来事その6「父の難病」

主治医からは「治らない」と言われた。

だから僕は自分の探しあてた別の治療法を提案したが、
どれだけ説得しても父は頑として首を縦に振らなかった。

相手が変わらないのなら
自分の方が変わるしかない。

親の考えを受け入れなければいけないことはわかっていたけど、
どうしても僕は、それを素直に受け入れることができなかった。

思えば、過去に一度もそんな経験はなかった。

「嫌なものは嫌」
「やりたくないものはやりたくない」

そうやって自分の素直な気持ちに従ってきた僕には、
相反する他人の考えを受け入れたことなどあるはずがなかった。

僕は引きこもっていた部屋から出る時に、
「これからは自分の気持ちに素直に生きる」
そう心に決めていた。

だけど、もしかすると、
それは単なるワガママだったのかもしれない。

不快な思いを我慢しなかった事で、
これまでに多くの人間関係を失ってきた。

それまでは、
「他人の気持ちに共感できない自分には友達ができない」
そう決めつけていた。

ただもしかすると、それは自分で撒いた種だったのかもしれない。

自分自身で友達がいなくなるようにしていたのかもしれない・・

そんなふうに考えるようになった。

自分が許せないと思った相手の行動や考えも、
ある程度受け入れなければ人間関係など成立しない。

この葛藤の時期に、僕は少しずつ気付いていった。

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