2020/08/03

謝罪の無い無断欠勤

 

この記事を書いている人 - WRITER -

不幸な出来事その9「従業員との別れ」

僕が事務所に行かなくなり、
別々に仕事をするようになって数ヶ月・・

出退勤の連絡が無い日が何日かあった。

Kに質問すると、彼は、
「ずっと事務所にこもって仕事しているから」
という説明をした。

だけどその割に
新商品のリサーチ結果は全然上がってこないし、
事務所に山積みになった商品は減っていない。

(おかしいな・・)

そこでKの休日に事務所に入ってみたところ、
やはり仕事が進んでいる感じがしなかった。

ふと机の下に日記があるのを発見した。

Kに悪いなと思いつつも、僕は中を覗いた。

するとそこにはセミナーの日程、
そして講義内容について書かれたメモ書きがあった。

日程は、チャットで連絡のなかった日付と一致していたのだった・・

僕はKに質問した。

「オレになんか隠してない?」

「何も隠してません」

「お前、仕事サボってるだろ?」

「そんなことしてません」

「もう全部知ってるから」

「・・・」

「またサボってるんだろ?」
(これ以前にも何度か追求していた)

「・・僕は今、あり得ないような体験をしてるんです」

「・・・」

「師匠がいるんですけど、この前はその人に導いてもらって数百人の前で喋りました」

「・・・」

「すごいビジネスがある・・」

僕は何度か我慢した。

だけど数ヶ月後、Kには会社を辞めてもらった。

あの日以前にも何度か彼の無断欠勤を追求し、
彼はその度に僕に謝罪をしていた。

時には土下座して、
「クビにしないで下さい」
と言った。

けれどあの時はもはや、謝罪の言葉すらなかった。

自分が心酔していたマルチ商法の話をするばかりで、
嘘をついたことに関しては何も言及しなかった。

そんなKの態度を見たあの日、
僕はもう彼のことは信頼できないとクビを決断した。

この記事を書いている人 - WRITER -
 

  関連記事 - Related Posts -

 

  最新記事 - New Posts -

 

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。

Copyright© 売れっ子Kindle作家 大矢慎吾 , 2019 All Rights Reserved.