2020/08/16

2020年を目前にして 10

 

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一つだけ確かなことがある。

電子書籍は、紙の本とは
『違うカテゴリー』だということだ。

つまり、本であって本ではない。

少し前にKindle市場をリサーチしてみたところ、
「Kindle Singles」という書籍が散見された。

これは簡単に言うと超超短編小説だ。

紙の本では出版できない(商業的に成立しない)分量で書かれた小説で、
一冊200円程度で販売されている。

有名作家も何人か参戦しているようだ。

これは電子書籍だからこそ誕生した本だと思う。

移動時間にちょっと小説が読みたいなぁ、
なんて時にサクッと本が読める。

また「欲しい」と思った瞬間に
すぐに購入して読むことができる。

そのスピード感も電子書籍ならではだ。

紙の本には無いカテゴリーである。

ただこれは、有名作家だから成り立つ話だと思う。

こんなカテゴリーに素人作家が参入しても
まず売れっ子になることはないだろう。

なぜなら読者にインパクトを与えることができないからだ。

短い分量でも自分の色を出すことはできるだろうし、
それなりの感動を与えることはできると思う。

だけど読んだ読者に対して、
作家として唯一無二の存在感を残すことは難しいだろう。

なぜなら与える感動は、紙の本には勝てないからだ。

小説にとって重要なことは
その世界観に浸れることだと思う。

読んでいる間は、
現実社会のしがらみや鬱憤さえ
忘れてしまうほど没入できること。

要するに現実逃避できるかどうかだ。

世界観に浸るということに関して、
電子書籍は、紙の本を眺める臨場感には勝てない。

電子書籍作家である僕でさえも、
集中して本を読むなら紙の本を選択する。

その方が没頭できるだからだ。

だからライトノベルとかボーイズラブとか、
エロ小説みたいなものが電子書籍の主流になっている。

つまりは本棚には置いておけない本や
人には見られたくない本だからだろう。

Amazonではこのようなエロ商品が
売れるカテゴリーの一つになっている。

起業家として商品を販売していた頃に知った事実だ。

 

没入感では紙の本には勝てない。

だから電子書籍作家ならば、電子書籍でしか体験できない価値を読者に提供しなければいけない。

紙の本と同じものを出版していては、
いつまでも作家としては食っていけない。

それだけは確かなのだ。

僕が思う電子書籍ならではの本とは、
「個人出版の本」だ。

これは経費が極端に安い電子書籍だからこそできること。

そして読書にとっては電子書籍だからこそ見つかる本。

そこに価値があると思う。

では、個人出版の本に必要なものとは何だろう?

個人出版する作家の役割とは何だろう?

電子書籍作家に必要なものとは一体、何だろうか?

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