「 小説 」 一覧
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明日から中途放棄を頻発させるかもしれません
2023/04/14
久しぶりにブログを綴ります。 自身初めての小説の執筆に悪戦苦闘しつつ、神経をすり減らすような毎日に疲弊しながらも、なんとか中編の完成にまでこぎつけました。まだまだ …
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赤と白 <5>
2023/04/10
クリスマスイブ。この日を待ち侘びた男女の組が腕を絡めて誇らしげに街を闊歩している。待ち受ける店々は白い雪が不要なほど抜かりなくその舞台を演出していて、まさに演者と裏方が一体と …
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赤と白 <4>
2023/04/09
改札を出ると駅の前は広場のようになっていた。駐車場はなく車は駅の手前までしか侵入できないため、おのずとこの広場が待ち合わせ場所になるようで、あちこちに相手を待つ男女の姿が散見 …
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赤と白 <3>
2023/04/08
秋口に入って少し気温が下がってきたのか、河川敷にはほどよい暖かさが広がっていた。日光の陽気と河原の涼しみがちょうどいい。まさに絶好の作業日和といった感じだった。 「今日は皆さ …
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赤と白 <2>
2023/04/06
改札を出るとやんちゃなくらいに日差しが照っていた。そのエネルギーを真っ正面から受け止めるように、私はゆっくりと深呼吸をした。かんかんに晴れた休日、このままピクニックにでも行き …
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赤と白 <1>
2023/04/05
こういうのって大人になってやろうと思うと照れるよね。 「なんかさ、大人になってからこういうのするのってさ、ちょっと照れるよね」 だけどアユミとのことはちゃんとしたい。真剣に …
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仮)私と私、と私 20
2023/04/04
二十四日の喧騒から身を隠すように、私は暗い裏通りを歩いた。街灯もロクにない夜道はいかにも物騒だったがどうでもよかった。 不思議と涙は流れてこなかった。悲しみよりも徒労感の方 …
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仮)私と私、と私 19
2023/04/03
クリスマスイブ。この日を待ち侘びていた男女らが腕を組み組み誇らしげに街を闊歩している。待ち受ける店々は白い雪など必要がないほど抜かりなくその舞台を演出しており、まさしく需要と …
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仮)私と私、と私 18
2023/03/27
木枠の扉を開けて私はなかを軽く見回した。どうやら相手はまだ到着していないようで、ひとまず安心した。 いらっしゃいませと迎えられて「二名です」と指で示すと、いつものように最奥 …
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仮)私と私、と私 17
2023/03/23
沿道に色褪せた落ち葉が敷き詰められているなかで、私は今日も、せっせと善行に興じていた。公園には各種行楽イベントによって溜まったゴミがあちこちに散乱している。 参加者の一人に …