2020/08/03

あなたは厳しい

 

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不幸な出来事その4「失恋」

中学3年で付き合った彼女には、
自然消滅という形でフラれた。

そして19の時にもフラれる経験をした。

その彼女は、田舎から大阪へ出てきた僕に初めてできた彼女だった。

中学で相手に依存してフラれた事を反省した僕は、
この時は同じ道をたどらないように気をつけた。

最初は順調だった。

お互いにとって楽しいばかりが流れ、
交際の思い出を一つ一つ作ることができていた。

ところがいつからか、
僕は彼女を自分のルールで縛り付けていた。

今でも思い出す。

彼女は僕と遊んでいる時によくうたた寝を始めた。

1回目の時は「疲れてるのかな?」と思った。

けどそれからも何度も繰り返したため、
どうやら常習的にやっているのだとわかった。

例えば誰かと遊んでいる時に
ずっとスマホをいじっているような人がいるけど、
僕はそういうタイプの人間は嫌いだ。

今は目の前の相手との時間を過ごしているのだ。

スマホに視線を落としてないで、
前を向いて目の前の人物と話をすればいい。

目の前の人物が退屈な相手ならばさっさと帰ればいいのだ。

時間を無駄にするな。

このような価値観をもっている僕は、
彼女のうたた寝をこれと同じだと決めつけてしまっていた。

そうして中3の時と同じように、
うたた寝をする彼女を気が触れたように怒鳴り散らしていたのだ。

そんな僕に彼女もウンザリしたのだろう。

いつからか連絡が途切れがちになり、
最終的には彼女から別れを切り出された。

「どうして同じ事を繰り返してしまうのだろう?」

この疑問はしばらく解ける事がなかった。

それどころか、この彼女と別れてからは、
しばらく女性に対して嫌悪感を感じていた。

というのも、中3の時の彼女が、
僕と自然消滅してからすぐに違う彼氏と付き合っていた、
というのを後日談で聞いていた。

そしてまたこの彼女も、
数週間後に電話した時には
既に新しい彼氏ができていた。

これは察するに、
「付き合ってる時から動いていただろ?」
という話だ。

それから僕の心には、
”女性は計算高くて嘘つき”
という嫌悪感がしばらく植えつけられたのだった。

数年後、別の彼女と付き合っていた僕は、
なんとなく19の時にフラれた彼女に電話をかけた。

相手にも彼氏がいて、妙に懐かしくなった僕たちは、
昔話的に付き合っていた当時の話をした。

今の交際についての相談などもしながら。

すると、ふいに相手からこう言われた。

「あなたは厳しいからね」

その相手の言葉を聞いた時、自分が求めていた事は、
相手にとっては本当に「しんどい事」だったのだとわかった。

ただ僕自身は、女性と付き合っている時に
しんどいと思った事は一度もなかった。

なぜだろう・・?

考えるまでもない。

簡単な話だ。

彼女に対しては自分のルールを押し付けていたが、
僕が相手の要望に答えた事は一度もなかったからだ。

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