2020/10/04

いい加減さこそが人間らしさ

 

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テーマ:自分と向き合う

 

数年前までの自分は「ムダ」が大嫌いだった。

その弊害ともいうべきか、
幼い頃からコレクションというものをしたことがなかった。

ガンダムのプラモデル
ドラゴンボールのカードダス
ペプシのボトルキャップ

友達が集めているのを見ながら、
「どうせあと数年したら捨てるに決まっているのに・・」
などとその様子を冷めた目で見つめていた。

たまごっちやデジモンなど、
育成ゲームの類はそれの最たるものだった。

「なんで151種類集めたいの?」
みんなが必死にポケモンを集めている理由がサッパリわからなかった。

大人になってからもその考えは変わらず、
そのせいでかなり殺風景な部屋で暮らしていたと思う。

ところが・・そんな暮らしが当時まだ彼女だった妻の一言で一変した。

「これ可愛いね」

僕がもっとも退屈を極める雑貨屋さんに入った時、
小さな馬の置き物を見て妻がそう言った。

たしかにカラフルで色合いも僕たちの好みだった。

が、そもそも部屋にムダな物を置きたくない僕が置き物なんて買うはずがない。

「けれど必要ないね」

その言葉が口から出かかった寸前、
なぜだか僕はふとこんなことを思った。

”・・まあ、別にいっか”

それは起業してお金に少し余裕が出てきた頃だったからかもしれない。

自分のなかで、
「これまでの生活を少し変えていきたい」
という感情が湧いていたのだと思う。

ずっと変わらない暮らしぶりに少し飽きていたのかもしれない。

理由はもはや忘れてしまったけれど、
なぜだか僕はそのカラフルな馬の置き物を購入することに決めた。

それから数週間が経ち、
僕はその置き物の素晴らしさに気がついた。

「なんて癒やされるんだろう・・」

仕事から疲れて帰ってきて玄関の扉を開けると
微笑みを浮かべた可愛らしい馬が僕を見つめている・・

それだけで妙に心が和んだ。

わずか1500円で毎日そんな安らぎが得られるなんて、インテリアってなんて素晴らしいだろう・・

それは、自分が初めて味わう感情だった。

 

 

あの日から僕の価値観は変わった。

”ムダな物こそが人生に彩りを与えてくれる”

今では大きな観葉植物がリビングに陣取っている。

たとえムダだったとしても、
生活するのに必要がなかったとしても、
それがあることで心にゆとりがもてるのだ。

ムダなものにこそ癒しがある。

遠回りこそが人生。

ちゃんとしていなくても別にいいのだ。

いい加減で適当な方がどこか人間らしくていい。

僕たちには「こう生きなけばならない」なんて生き方は別にないのだ。

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