2021/08/23
不幸な出来事その2「不登校」
中学3年の時に不登校になった。
その理由はまた別の項目で述べたい。
ここでは不登校という「出来事」だけにフォーカスしようと思う。
不登校になると、まず”昼夜が逆転”する。
これは長い連休が続いた時などに
誰もが経験した事があると思う。
朝決まった時間に起きる必要が無ければ、
昼過ぎまでずっと布団で寝ていられる。
そうやって夜更かしが三日くらい続けば、
夜9時なんて昼過ぎ程度にしか感じなくなる。
不登校になった僕は夜な夜な田舎町を徘徊していた。
別に何をしていたわけでもない。
田んぼと川以外に何も無いし。
ただ、深夜の川は本当に恐ろしい。
あたりが真っ暗になると、
川の流れというのは目視する事ができない。
だから夜中に川沿いに立っていると、
暗闇の中をサラサラという音だけが聞こえてくるのだ。
どれだけ近付いていっても、
砂利と川の境目はまったく見えない。
すると昼間に見ればなんてことのない川も、
轟々と水の流れる圧倒的な川に思えてくる。
「このまま入ったら死ぬかもな」
なんて思いが頭をよぎったりする。
心が病んでいるのだから尚更のことだ。
そんな深夜の誰もいない街を徘徊していると、
まるで自分だけが街を独り占めしているかのような感覚に陥る。
この街の景色を知っているのは僕だけだ、
なんて優越感すら感じてくる。
そうしているうちに、
「自分は他の人とは違うのだ」
という特別感を感じるようになってくる。
なぜだか孤独に対して、
「価値」を感じるようになってくるのだ。
この価値は大人になるとより高くなる。
とくに今のような個性が評価される時代では、
過去の「妙な体験」というのは大きな武器になる。
なぜなら他人と違うことをするには勇気がいるからだ。
集団から外れることに対する不思議な「快感」は、
学生時代からずっと僕の心に残っている。
だから大人になった今でも、
僕はいつも「人と違う事がしたい」と思っている。
他人と違う事をする事に対しての恐怖心が無いからだ。
そう、周りの反応や、周りからの評判なんてどうだっていいのだ。
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