2020/08/03

不幸な出来事その3「ニオイ」

 

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ニオイ(口習・体習)については、
これまでの書籍に散々書き記してきた。

その体験談をもう一度掘り起こしても仕方がないし、
何度も語っていると「不幸自慢」のようになってくる。

僕は”自虐”が嫌いだ。

ここでは身体のニオイに悩んでいた事によって起きた、副次的な出来事を書いていこうと思う。

僕は昔から毒舌だと言われてきた。

「慎吾くんって、本当に口が悪いね」

クラスの女子から何度そう言われたか、
もはや覚えてもいない。

とにかく自分の思ったことはすべて口に出してきた。

それができたのは、言われた相手がどういう気持ちになるのかがわからなかったからだ。

僕に毒舌だと言った相手の顔は冷たい怒りに満ちていたけど、なぜだか少し、悲しそうに見えた気がする。

ところがニオイという悩みを抱えた事によって、
僕は「傷つく」という感情を知った。

それまでは物理的な暴力だけが暴力だと思っていたけど、
もっと凶悪な言葉の暴力があることを身をもって知った。

その刃物はとても鋭利で切れ味はいいが、
先端についている刃が極端に短い。

だから言葉の暴力よりも身体に受けるダメージは少ない。

ところが、一度開いた傷口は徐々に化膿していき、
やがて身体の至る所へ影響を及ぼしていく。

ダメージが少ない反面、恐ろしいほど持続性が高いのだ。

ただ、僕が「傷つく」という感情がわからなかったのも、
ある意味で仕方がないという思いもある。

なぜなら人は傷ついても、
「傷ついた」とは言わない。

僕の言葉に傷ついた事を、
決して僕に知らせてはくれない。

しかも傷ついたその場ではすぐに顔には出さない。

大体が後になってから急に素っ気ない態度になるのだ。

僕はその現象をずっと不思議に思っていた。

けれど自分が傷つけられた事で、
「どうして相手に知らせないのか?」
その行動の理由を自然と知ることになった。

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