2021/08/23
感情は分解することができる
感情は喜怒哀楽の四つに分類されますが、自分が何かしらの気持ちを感じている時、心の中に生じているのは、この四つどころではない数の感情だと思います。
例えば、誰かに褒められると嬉しい気持ち(喜)になりますが、同時に「何か目的があるんじゃないか?」という疑い気持ちも湧いてきます。人が手放しで誰かを褒めることはまずないので。
また「謙遜しておかないと周りに嫌われてしまう」と、やたらと不安を感じてしまう人もいると思うし、「本当はバカにしてるんでしょ?」と、むしろ褒めた相手に怒りを感じるような人もいると思う。相手の真意とは関係なく。
人が他人の気持ちを説明する場合は、「あの人は今怒っている」とか「あの人は今悲しんでいる」などと、四つの感情にざっくりと分類して表現しますが、その本人が実際に感じている感情はもっと複雑で、もっともっと入り組んでいるもの。だからこそモヤモヤしたり、不快になったりするのではないかと、僕は思っています。
その”正体”がハッキリしなかったりするので。
僕が見ている感じでは、多くの人は、自分の感情を分析するのが嫌いみたいです。
きっと面倒くさいからだと思います。感情分析は複雑で、パパッと考えてすぐに答えが出るようなものでもないので。
あと「意味がない」というのもある気がします。そんなことをして一体どんな収穫が得られるの? なんのメリットがあるの? という感じで。
たしかに自分の感情を分析しても、お金には繋がりません。会社からそういうスキルが求められているわけではないし、そういう仕事もないし。
ただ、個人的には、自分の感情と向き合わない限り、悩みや苦しみを本質的に解決することは難しいし、真の意味での自己成長を実感することは困難ではないか、と思います。
なぜなら負の感情は、その正体を突き止めない限り、一度消えても、その後も何度も何度も出現し、延々と自分を苦しめるからです。
経験則ではありますが、そのことは断言できます。
自分の感情と向き合うことは、苦しみから解放されることと、真の自己成長を感じることにつながる。
そしてそのためには自分の感情を、喜怒哀楽なんてざっくりとしたものではなく、もっと細かく分類しなければいけない。
その第一歩は、まずは自分の感情を分解することです。
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