2021/08/23

腰痛を克服できそうです

 

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24歳まで肩凝りとは無縁でした。もちろん腰痛も。

しかし宅建を取得するために半年間、自分の姿勢に合わないローテーブルで勉学に励んでしまったために、多くの日本人がそうであるように、小さな爆弾を背負い込む人生を歩むこととなりました。

その後三年半、難関国家試験に挑戦したことで、その症状は決定的なものとなりました。もはや小さな爆弾とはとても呼べない、日常生活に、ひいては人生に影響を与えるほどの破壊兵器と化しました。その存在を無視して生きていくことができなくなってしまったわけです。

そうして肩を庇うような姿勢で過ごしていると、その影響は体のあちこちへと広がっていきます。体のバランスは、一部が崩れると全体が崩れるようになっているようです。まるで積み木崩しのように体のあちこちに痛みが派生していきました。

そして腰痛が発症しました。もはや肩の痛みなど気にならなくなるほどの。

数日するとその厄介さに気がつきます。

肩凝りの方がまだ良かった。肩凝りなんて全然可愛いものだった。肩をぐるぐると回していたあの頃に戻りたい。

肩凝りは酷くなると頭痛を発症するそうですが、頭痛薬を飲めば痛みが軽減するという意味ではまだ希望が見出せます。対処法があるわけですから。

ところが腰痛に処方する薬はありません。普段からコルセットなどでなるべく姿勢を固定して生活し、もしも痛みが発症した場合は、ただじっと痛みが過ぎ去るのを待つ他ありません。何もしないことが一番良いのだそうです。

そしてまた腰痛こそ爆弾と呼ぶにふさわしい、ある時突発的に爆発する「ぎっくり腰」という脅威を孕んでいます。

もうこれが爆発してしまったらどうにもなりません。患部を氷でアイシングし、情けない姿で横たわりながら、体中に轟く地響きが収まってくれるのをただ待つしかありません。

実際にその目に遭った人ならば分かります。それはもう本当に情けなくて、自分の無力さにどうしようもなく悲しみがこみ上げてきます。なんて自分は格好悪いんだと。

初めてこの被害に遭った日から何軒も整骨院を巡りました。鍼灸、温熱、電気、スポーツ系マッサージ、リラクゼーション、カイロプラクティック、最後は「魔法のよう」といわれる触るだけで治療するという怪しげなものにも頼りました。総額数十万以上をこの爆弾の撤去に注ぎました。

しかし残念ながらそれでも完治には至らなかったため、もはや一生付き合っていくしかないものなのだと諦めました。

 

 

数週間前にふとこんな”思い”が湧いてきました。

「背筋を鍛えよう」

作家として本格的に活動するにあたって、この腰痛問題は絶対に解消しなければならない。そうしなければハンター×ハンターの作者:冨樫さんの二の舞を踏むことになってしまう。

それは少し大げさに言うと天啓のような、突如として頭に浮かんだ思考でした。なんとなく過去にどこかで聞いた「腰痛は筋肉のバランスが影響している」という言葉を覚えていたのかもしれません。以前筋トレにはまっていた時に体の前面ばかりを鍛えていたことも、それとなく引っかかっていました。

そしてユーチューブを検索して「自重トレーニング」にたどり着き、実践しながら数週間経った今、自分のひらめきが間違っていなかったことを確信しています。

 

この”思い”が誰かに与えられたものだとしたら本当に有り難いですね。

ただどちらにしても、その”思い”に感謝をすることで、同時に自分の心も満たされることを僕は知っています。

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