2020/10/19

韓国で嫌われる勇気がヒットしたわけ

 

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テーマ:謙遜

 

韓国はいわずと知れた儒教国家だ。

その過剰なほどの年功序列な社会の在り方は日本の比ではないらしい。

なにせ世間から「セクハラ大国・パワハラ大国」と評されるほど。

きっと社会の秩序を維持するために、
若い世代にはあらゆる我慢が強いられているのだろう。

幼い頃から「仁に背くな!」という教育がなされていると想像ができる。

 

 

韓国は日本と同様、
かなり早い段階でコロナウィルスの感染拡大を抑え込んでいた。
(現在はどちらも増加傾向)

数ヶ月前には「収束に成功した」とまで報道されていたほど。

これは、ウィルスの発生源が隣国であることを考えれば、
まさに奇跡的な対応力だといえるのではないだろうか。

国の医療制度が優れているのか政治が優れているのか、
あるいはアジア人にはあまり影響がないという世評が正しいのか・・

ハッキリした理由は分からない。

ただ個人的には、その理由は、
韓国が儒教国家であることが大きく関係しているような気がしている。

 

なぜなら儒教(論語)は「相互監視社会」を助長するからだ。

 

論語は社会の秩序を維持するために、
僕たち一般人に「道徳的な生き方」を指南する。

まるでそれが人としての正しい生き方であるかのように。

その教えを一人一人が守って生きることで、
社会全体の秩序が維持されるという仕組みになっている。
(そして権力者の支配が容易になる)

その道徳の元に築かれた社会においては、
社会の秩序を乱す者は全員の共通の敵となる。

出る杭は打たれるということ以上に、
社会全体にとっての「反乱因子」になるわけだ。

そしてこの反乱因子の存在は、
有名な「腐ったみかん」の話のように、
放っておくと秩序を乱す者を増殖させる懸念がある。

そのため、社会に反乱因子が出現すると、
一人一人が一丸となってその存在を排除しようとする。

一人一人の行動の自粛が感染拡大を食い止めるウィルスにとって、
これ以上に有効な対策は無いのではないだろうか。

そしてその行動が過剰になるにつれ、自然と相互監視社会が築かれていく・・

ちなみに韓国では、SNS内の誹謗中傷がかなり苛烈であることが知られている。

”女性タレントは才色兼備である”
というような価値観が蔓延っている韓国では、
ハメを外したアイドルや女優の行動に対して容赦なく非難が浴びせられる傾向がある。

それは「社会からの排除」を求めるような、かなり辛辣なものらしい。

これまでに何人かのタレントが誹謗中傷を苦に自殺した例を考えれば、
それはきっと言葉のナイフを突き刺すような容赦のないものであったに違いない。

このSNSにおける苛烈な誹謗中傷も、
社会の秩序を乱す者を許すまじとする相互監視社会の表れなのではないだろうか・・

 

 

嫌われる勇気は「他人の目を気にするな」と指南している。

そんな本が韓国で130万部を超える大ヒットを記録したのは、
きっと儒教を土台とした”我慢の社会”に多くの人が疑問を感じているからなのではないだろうか。

 

同じ儒教国家である日本人として、僕はそのように感じられてならない。

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